2017年02月16日

[韓国語教育]サイバー大学の講義を覗いてみる

 「サイバー韓国外国語大学校」のユーチューブチャンネルで,韓国語学部のカリキュラムの概要を説明する動画が公開されているのを見つけましたのでご紹介します.ほとんどの時間は,この大学で開講されている各講義をひとつひとつ説明するのに割かれていますが,冒頭では韓国のサイバー大学のことや,韓国語専攻を開設しているサイバー大学についても簡単に触れられています.


●[사이버대학교]_오프라인특강_진정란교수_교육과정설명

 この動画によると,韓国にはすでに21のサイバー大学が開設されていて,そのうち韓国語を学べる大学は10あるそうです.そのほとんどがKFL,つまり,“外国語としての韓国語教育”を学ぶもので,文化体育観光部が授与する韓国語教員資格を取得して,韓国語を学ぶ外国人の先生になろうという人のための過程のようです.

 動画を見ると,サイバー外大の韓国語学部は,韓国語の過程がある他のサイバー大の中でも,すぐおとなりの慶熙サイバー大や,ご近所の高麗サイバー大を意識していることが窺えます.また,サイバー外大と,サイバーではない「韓国外国語大学校」とを合わせて約1300名もの学生が,韓国語教員の資格を取得できる過程で学んでいるそうです.

 実際に高麗大に出向いて,サイバー大学の建物がどこか警備員さんに尋ねても,そんな建物は無いといわれた,という話も出てきます.このあたりは法整備が進められていて,例えサイバー大学でも学生数に応じて学生用の施設を備えないといけなくなっています.

 一般の大学に併設される形で設立されたサイバー大は,一般の大学の教授などが,サイバー大学の教員も兼任している場合がほとんどですが,こちらも学生数によってサイバー大学専任の教授を置かないといけません.一時は同じ動画講義を更新せずに何年も使い続けるという問題点を指摘した報道もありましたが,今ではこの点も改善されているようです.

 日本でインターネットで学ぶ通信制大学といえば,ソフトバングが設立したその名も「サイバー大学」と,大前研一氏が学長を務める「ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学」しか無いと思います.サイバー大学では,日本は韓国に大きく水をあけられているようです.

 これには,サイバー単独の大学だけでなく,将来性を見込んでソウルの有名私大の一部もサイバー大学を設けていることや,社会人の学習意欲が日本以上に高いことなどが背景にあるものと考えられます.でなければ,日本の半分にも満たない人口にも関わらず,21ものサイバー大学は存在できないと思います.

 とはいえ,サイバー大学間の学生獲得競争は熾烈のようで,ポータルサイトのNAVERに広告を打つ話がこの動画にも出てきます.広告には何より,大学の“自尊心”のためという韓国らしい側面もあるようですが,理由はどうであれ,このような裏話も知ることができる貴重な動画です.

 韓国のサイバー大学は,社会ではまだまだ一般の大学に肩を並べるような存在にはなっていないようですが,韓国の法律上,卒業生には一般の大学と同じように「学士」の学位が与えられます.ただし,韓国のサイバー大で取得した学位が他の国でも認められるかはその国次第で,日本では認められるのか,私には分かりません….

 サイバー大学なら,ネットにつながる環境さえあれば場所や国籍に関係なく,どこでも誰でも学べます.韓国のサイバー大は,学費が比較的安いのも魅力的で,これこそ真の“お茶の間留学”だと言えます.社会人の生涯学習の機会を提供するひとつの手段として,韓国はもちろん日本でも今後サイバー大学が盛んになる可能性は高いと,私個人は考えています.
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2017年02月15日

[韓国]日本とは似て非なる市内バスの利用法


 ○○駅から徒歩□分.賃貸住宅の広告などでよく見かける表現です.東京など鉄道網が発達している場所ではお馴染みのこの表現,私の地元・福岡では違和感を感じることも.“博多駅から徒歩15分”などと書かれていると,駅からちょっと離れていて不便そうに思えるのですが,福岡市内とその近郊は西鉄(西日本鉄道)の路線バスが発達しています.逆に鉄道の路線は多くありませんので,近くにバス停があって運行本数が多ければ,近隣の移動にはバスのほうがはるかに便利です.

 公共交通機関といえば,私は鉄道よりバスのほうが馴染みがあります.ですので,鉄道網に負けず劣らず市内バスの路線が発達しているソウルやその近郊でのバスの利用も,行先や経由地のハングルさえ分かれば難なく…と言いたいところですが,やはり福岡のそれとは勝手が違うところがあります.今後,ソウルなど韓国の市内バスを活用しようと考えている方の参考になるかもしれませんので,利用する上で気にかけておいたほうがいいことを書き留めておきます.

 まず,これは日本でも同じですが,乗車前に路線やバス停の位置を確かめておくことと,交通カードを入手しておくことは必須です.しかし,この2つは日本よりも簡単です.バス路線はNAVERやDAUMの地図アプリで調べられますし,交通カードは街の売店やコンビニで購入できます.運賃は現金でも支払えますが,交通カードに比べてやや割高ですし,乗換え割引も適用されません.単に便利というだけでなくメリットは絶大ですので,交通カードを利用しましょう.

 ここまでは特に問題がないと思います.問題は実際にバスを利用するときです.日本では,バス停の近くに一人でも人がいれば,バスの運転手はバス停に停車したり,あるいは減速して,その人が乗車するかどうかようすを窺いますが,韓国ではそのような配慮はまずありません.ですので乗りたいバスが見えたら,そのバスをずっと見ながら“乗りますアピール”をしなければなりません.タクシーを止めるときのように,腕を斜め下に伸ばすジェスチャーをすればさらに良いです.

 上は乗客が少ないバス停の場合ですが,乗客の多い繁華街のバス停でも安心してはいけません.福岡の場合,バス停でバスが数台連なっているときは,まずバス停の少し手前で降車する客を先に降ろした後,改めてバス停近くに移動して乗客を乗せる,という方法を取るのが見られます.しかし,韓国ではそんな面倒なことはしません.自分の乗りたいバスから降車客が降りているのを見かけたら,どんなにバス停から離れていても駆け寄って乗車しないと,バスは客を降ろすとすぐに次のバス停に向かって走り去ってしまいます.

 無事乗車できて車内で一安心できるのもつかの間,降車バス停が近づけば注意しなければいけない事が….日本の路線バスでは,車内のどこにいても手を伸ばせば届くような場所に降車ボタンがありますが,韓国のバスの車内に設置された降車ボタンは,それほど多くありません.降りる直前に慌てないよう,最寄の降車ボタンの位置に気をつけておくと安心です.降車ボタンは1つ前のバス停を出た途端に押し,降車ドアのそばに移動するのが韓国流です.

 たまには運転手さんがうっかりして,バス停に着いても降車ドアが開かなかったり,さらには,バス停で止まらず通過してしまうこともあります.そんなときは大きな声で“문 열어주세요!”,“여기서 내려요!”などと言う必要があります.単にバスを利用するだけなら韓国語が話せなくても特に問題はありませんが,このような事態に備えて,念のためこの2つは言えるようにしておいたほうがいいかもしれません.

 こう書くと市内バスは何だか面倒にも思えますが,地下鉄と併用すればさらに便利に移動できますし,バスなら車窓越しに街のようすを見ながら移動できます.万一乗り間違えたときは,降りてタクシーで引き返したり,地下鉄の駅の近くで降車して,地下鉄で後戻りするという方法もありますので,あまり心配は要りません.
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2017年02月14日

[韓国]道を歩けば…

 韓国に行くと日本と同じ感覚で過ごしていてはダメで,注意して気持ちを張り詰めていなければ予期しない事態に当惑させられることがあります…などと言うとちょっと大げさですが,私が道路を歩いているときとバスに乗るときに体験したそのような例を挙げてみようと思います.

 まずは横断歩道を渡るときとです.歩行者用の信号には,青信号の残り秒数をカウントダウン表示するものの他,数字ではなく信号の脇にある三角印(▼)がひとつずつ消えていくことで大体の残り時間を表示するものもあります.縦に並んだ小さな三角印が上からひとつひとつ消えて,全部消えたら信号が赤に変わる,というのは言うまでもありません.

 しかし,ここに大きな落とし穴が….例えば青信号の時間が30秒で,三角印が10個あるとすれば,3秒にひとつずつ消えていくんだろうと思うのがふつうだと思います.しかし韓国,少なくとも私の知っている歩行者用信号では,そうではありませんでした.三角印の消える速度が次第に早くなるのです.

 三角印がまだいっぱい点いているので,急がなくても充分渡りきれるな…などと余裕を見せてゆっくり渡っていると,三角印は加速しながらみるみる消えていき,あっという間に赤信号…ことがありました.しかも,三角印が全部消えてしまう直前に,フライング気味に赤信号が点灯することもありました….

 それから,歩道を走るバイクにもしばしば驚かされます.日本では,歩道を人が歩くのはもちろん自転車も歩道を通行して,特に通勤・通学の時間帯には歩行者と自転車で入り交じって混雑する歩道の光景は珍しくありません.韓国では移動手段として自転車を利用する人は少なく,川沿いのサイクリング専用道路などで多くの自転車を見かけることはあっても,一般の道路や歩道で自転車を見かけるのはまれです.

 その代わりと言っては変ですが,韓国ではバイクが歩道を走るのに遭遇することがあります.歩いているそばを自転車が通り抜けるのは慣れていても,バイクが歩道に乗り上げて自分のそばを通り抜けることは日本ではなかなかありませんので,これには驚いてしまいます.

 バイクも個人が移動手段として乗っているのではなく,ほとんどは飲食店の配達やバイク便など,お仕事で運転しているもののようです.速さが命のお仕事なので,車道が混み合ってるときはちょっと歩道を…ということのようですが,安全運転をお願いしたいところです.

 バスについては,また改めて書こうと思います.
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