2016年10月31日

[韓国]デモを見に行っても大丈夫か?

 きょう31日のKBSの夜9時のニュースは「“チェ・スンシル”ゲート特集」と銘打って放送されました.疑惑の中心のチェ・スンシル氏は,帰国しないという意志を一転,ドイツからロンドン経由できのう30日にインチョンに到着してソウル入りし,きょう検察に召喚されました.青瓦台(大統領府)のチェ氏と近しい人物も今週中には召喚予定で,いよいよ捜査が本格化しそうです.

 政界も揺れています.野党がパク大統領を厳しく批判するのはもちろん,与党・セヌリ党の中でも,なるべく穏便に済ませようと事態の収拾を図る勢力と,パク大統領の責任を追及する勢力が混在しているようです.与党ですのでふつうなら何があっても大統領を支持するはずですが,党内は以前からパク大統領側の“친박”(親パク)と呼ばれる勢力と,そうではない“비박”(非パク)という勢力が混在していました.

 この件では一般の市民も怒りを露にしています.きのうはソウルをはじめ韓国各地でデモが行われました.日本の報道各社も“デモ”が行われたと伝えられています.韓国のデモといえば,1980年代の催涙弾が飛び交う民主化デモのようすを報じるテレビ映像が,私は今でも印象に残っています.しかし,そんな激しいデモは今は昔,すでに“デモ”というより極めて平和的な“集会”に変わっています.

 私が語学留学していた2008年は,イ・ミョンバク政権に反対する集会が,週末はもちろん平日にも行われていました.メイン会場(?)はチョンゲ(清渓)川の始点(??)のチョンゲ広場の仮設ステージで,セジョン大路は景福宮方向には人っ子ひとり進入できないようキョボ文庫のあたりに貨物用のコンテナが隙間無く並べられて人の往来も完全遮断,ソウル市庁前広場のあたりまでと,セジョン大路と交差する鍾路は車の通行が規制され事実上の歩行者天国でした.

 語学堂の先生からは,混乱に巻き込まれないよう会場には行かないようにといわれていましたが,滅多にない機会ですし,韓国を理解するには絶好の現場学習になると思い,よく意味も分からないまま何度も見に行きました.

 韓国のデモといえば,このころから紙コップに刺さったろうそくを参加者みんなで掲げる「촛불시위」(チョップルシウィ,ろうそくのほのおデモ)が定着し,その名前も“시위”(シウィ,示威)から“집회”(ジペ,集会)に変わって「촛불집회」(チョップルジペ)と呼ばれるようになりました.その内容も,かつての民主化デモのように警官隊と激しく対立するようなものではなくなっています.

 一部の激高した参加者が暴れることはあるかもしれませんが,歩行者天国状態の道路脇は警察のバスがずらっと列をなしていて,多数の警官隊が投入されていますので,すぐに制圧されてしまうと思います.収拾がつかなくなっても,警官隊は물대포(水大砲)程度の道具しか使わないと思います.とはいっても,もしそうなれば寒くなってきたこの季節にずぶ濡れになるかもしれませんし,水圧で吹き飛ばされてけがをするかもしれませんので,万一現場がヒートアップしてきたらすぐに立ち去ったほうがよさそうです.
posted by kajiritate webmaster at 23:25| Comment(0) | 日記
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