2016年06月28日

[韓国]1근(斤)は何グラムか?

 中国(中華人民共和国)では,1斤は500グラムという話を最近耳にする機会がありました.“斤(きん)”という重さの単位はかつて日本でも使われていて,今でもスライスしていない食パンの個数を数えるときなどには使われていますが,ふつう重さの単位にはグラムを使っています.韓国でも今ではグラムが広く使われていますが,食品には“근(クン,斤)”が使われるのをたまに耳にします.

 韓国で同じ근が違う重さを指すことがあります.牛肉や豚肉などの肉類では1근は600グラム,その他の食品では360グラム…と私は覚えていたのですが,改めて調べてみると,韓国語版のWikipediaの記事には肉類の1근は600グラム,果物や野菜の1근は375グラムとありました.360グラムという数字がどこからの情報だったのか,今となっては思い出せません….

 日本語版のWikipediaの記事には1斤は600グラムとありますので,韓国の重いほうの근と同じということになります.この記事には中国の斤についても記述があり,今の1斤500グラムになる前には約600グラムだったようです.

 韓国の軽いほうの1근=375グラムというのは,中国にも日本にもないようです.日本語版のWikipediaには,1斤=600グラムも含めて5種類の斤について表にまとめられていますが,そのどれにも375グラムというのはありませんし,食パン1斤=340グラム(以上)という定義とも一致しません.

 ただ,375という数字の並びは日本の“匁(もんめ)”という単位に見られます.1匁=3.75グラムで,“匁”のWikipediaの記事によると,この単位を中国や韓国では“銭”と呼び,日本でもかつてはそうだったとあります.この記事から韓国語版へのリンクをたどると“돈(トン)”という項目が表示されます.硬貨の重さが“匁”・“銭”という単位の由来のようですが,朝鮮半島では“銭”という漢字音ではなく,“お金”という意味の固有語を用いて돈と呼ぶようになったのかもしれません.

 韓国でも1돈=3.75グラムで,これを百倍したものが軽いほうの근になったと考えると説明がつきますが,なぜ百倍なのか,そして,なぜ同じ근という単位に2つの重さが並存しているのかについては,私にはよく分かりません….

#한국(韓国)
#무게(重さ)
#단위(単位)
posted by kajiritate webmaster at 23:01| Comment(0) | 日記
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