2016年05月31日

[韓国]청계천박물관(清渓川博物館)

 ソウルの都心を流れる小川・청계천(チョンゲチョン,清渓川).廃棄されたゴミや生活排水の流入でいわゆる“ドブ川”状態だったのを복개 공사(覆蓋工事,本来は暗渠化の意)で埋め立てて道路にし,その上部にさらに高架道路まで通して,一時はそこがかつて川だったのが人々から忘れ去られるほどの交通の要所だったようです.しかし川を復元する話が持ち上がり,老朽化もあり高架道路は撤去され,2005年には現在の姿に復元されています.

 川沿いはもともと貧しい人々が住むスラム街でした.住人の強制移住が1970年前後に行われ,今では地下鉄8号線が通る단대오거리(タンデオゴリ,丹岱五差路)駅〜수진(スジン,寿進)駅周辺に移住用の住宅などが作られましたが,整備は不十分だった上に청계천から遠く離れて生活の糧を失った移住者の反感を買いました.暴動も何度か起き,それが当時は광주군(広州郡)の一部だったこの地域が,성남시(城南市)に昇格するきっかけにもなりました.

 川が埋め立てられる前の청계천を訪れ,貧しい人々の生活を目の当たりにした牧師の野村基之氏は支援活動を行いました.野村氏は当時청계천周辺で暮らす人々の様子をたくさんカメラにおさめています.野村氏の撮影したものかはっきりしないのですが,当時の청계천の写真をスライド形式にまとめた動画がユーチューブに公開されていたのを覚えています.それをもう一度見てみようと探してみたのですが,残念ながら見つけられませんでした….

 スラム街だった頃の様子は청계천박물관(清渓川博物館)内に復元展示されていて,私はそれを見たときの暗鬱な雰囲気を覚えています.동대문(東大門)からさらに동대분구청(東大門区役所)方面へ下った청계천沿いに,この博物館はあります.博物館ではその他にもさまざまな展示物があり,館内の様子はサイトで紹介されています.

청계천박물관

 現在ではすっかりきれいになって市民の憩いの場,かつ,観光スポットになっている청계천.川自体にもところどころ展示物や野外舞台などがあり,散策しながら청계천のことを知ることができるだけでなく,運が良ければ音楽関連などのイベントにも接することができます.実際に散策してさらにこの川に興味がわいてきたら,청계천박물관を訪ねてみるのもいいかもしれません.


#서울(ソウル)
posted by kajiritate webmaster at 23:19| Comment(0) | 日記
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