2016年12月16日

[韓国]年末に先生がバタバタする原因はオフィスソフト!?

 日本語で12月は師走とも言います.この時期,街に出るとみなさん何だか気ぜわしいようにも感じられます.“師走”は先生も駆け回るほど多忙だ,という意味だと長年私は思っていました.しかしそれは誤りという話を最近耳にしてネットで調べてみると,“師走”に走るのは先生ではなくお坊さんだ,とか,漢字表記は単なる当て字で,誰かが走るということではなく,年が終わる,仕事が終わる…など,何かが終わるという意味だ,というように,いろんな説があるようです.

 そんな年末,韓国のキョンギ(京畿)道の先生方は,実際に慌しい日々を送っているようです.その原因として次の記事では,道の教育庁が業務に使う標準のソフトに韓国製の「한컴오피스」(ハンコムオフィス)を選定したことを挙げています.選定してすでに半年が過ぎたそうですが,成績の評価などの業務が増加するこの時期,エクセルのファイルを한컴오피스で利用するときに起きるこまごまとした不具合で,現場の先生方は手間取っているようです.

●경기, 한컴오피스 표준 채택 6개월…脫 MS 취지 좋지만…업무효율은 ↓(한국교육신문)2016.12.16
http://www.hangyo.com/news/article.html?no=79273

 また,授業参観のために先生が自宅で作成してきたパワーポイントのファイルが,教室のパソコンでは文字化けするなど,うまく表示できなかったという不具合も,この記事では伝えられています.このようなMSオフィスと한컴오피스との間の不具合を解消するため,各オフィスソフトのオンライン版の「MSオフィス365」と「넷피스24」(Netffice 24)を,教師と生徒が無料で利用できる「キョンギ道教育庁商用クラウドサービス支援システム」を9月に構築したとのことです.

 キョンギ道教育庁が한컴오피스を業務用ソフトに選定した理由のひとつとして,費用の節減という狙いもあったそうです.日本でも,市役所など一部の地方自治体が,業務用のオフィスソフトをライセンス料が高額なマイクロソフト社製のものから,OpenOfficeのように無料で利用できるものに変更した,といった話題に触れたことがありましたが,今どうなっているのでしょう…? 限られた範囲内で独自のソフトを利用する分には問題はないでしょうが,外部とのやりとりが頻繁なところでは,あまり現実的ではないように思えます.

 話を師走に戻すと,韓国語には섣달(ソッタル)という旧暦の12月を表すことばがあります.섣달の섣は語源をたどると‘설’で,これは正月の意味の설と同じでは…と思ってこちらも検索してみましたが,調べてもよく分かりませんでした.正月を意味する‘설’の他に,同形で年末を意味する‘설’もあるようですが,ひょっとすると,섣달は本来は1月の意味だったのが,ひと月早まって12月になったのかもしれません.
posted by kajiritate webmaster at 23:37| Comment(0) | 日記