2016年12月11日

[韓国]それでも集会は続く…

 8日の金曜日,パク大統領の弾劾決議案が国会で可決されました.韓国の国会議員は全部で300名.うち3分の2以上の200人が賛成すれば可決でしたが,事前の予想を回る234の賛成票を集めました.可決されることはほぼ間違いないと見られていましたが,予想以上の賛成票が集まったのは,与党のパク大統領に近い“친박”(親パク)と呼ばれる議員にも,賛成票を投じた人が多かったからのようです.

 投票が無記名だったことも,賛成票が伸びた一因といわれています.投票前には,キャスティングボートを握る친박系の議員を賛成に取り込むためには,いわゆるセウォル号の7時間の空白を弾劾決議案に含めるべきではないという意見もでていました.セウォル号の沈没事故があった日,パク大統領の政務に謎の空白の時間があり,事故への対応が遅れたという批判なのですが,結局それも弾劾決議案に含まれたまま可決されました.

 それでも国民の怒りは簡単にはおさまらないようで,きのう9日も,もう週末恒例だと言っていいほど定着した大規模集会が実施されました.今回の決議案の可決でパク大統領の権限は停止されましたが,刻人としては,弾劾などによる強制的な退陣ではなく,あくまでパク大統領が自ら辞職することを求めているようです.ですので,今後も当分の間,集会は行われそうです.

 憲法裁判所が弾劾を認めないと判断すればパク大統領は復職し,恐らく大統領本人は,任期満了まで勤めるつもりだと思います.弾劾が認められれば,新しい大統領を選ぶ選挙が60日以内に行われることになりますが,今後の政局は,憲法裁判所が弾劾を認めるとしたらそれはいつごろのことで,出馬予定の各候補は,どのように大統領選に備えればいいのか,という点が主な関心事になりそうです.

 他にも,この混乱を突いて北朝鮮が軍事的に挑発してくるのでは,と言われていたり,改憲に関する論議が再浮上したりて,韓国の年末もことしはいっそう慌しくなりそうです.
posted by kajiritate webmaster at 22:38| Comment(0) | 日記