2016年12月28日

[韓国]過去最悪の鳥インフルエンザ

 政治も経済も混乱が続く韓国.この冬は,深刻な鳥インフルエンザ(AI)にも襲わています.AIは2014年にも韓国で猛威をふるいましたが,今年は2つの型のAIが同時に発生し,過去最悪とのことです.

 チェジュ島を除く韓国全域でAIが発生,殺処分で埋められた鶏は2000万羽以上にも及び,鶏肉や鶏卵は品薄で価格は上昇しています.中でも卵の価格上昇は深刻で,マート(大型スーパー)では,卵1판(パン,板=30個)の価格が8000ウォン近くまで上昇し,1人1パンの販売制限を設けるなど,市民の食卓を直撃しています.

 土日と祝日を除く卵10個あたりの毎日の価格変動は,次のサイトで確認できます.表の左から産地価格,卸売価格,消費者価格の順で,この表によると,きのう27日の卵10個の消費者価格は7940ウォンと,マートでの1판の価格と同程度になっています.今月8日から,消費者価格が毎日価格が上昇していることも確認できます.

●계란 가격동향(축산물품질평가원)
http://www.ekape.or.kr/view/user/distribution/distribution_02_04.asp

 クリスマス前にはケーキなどの需要の急増で書き入れ時のはずの街のパン屋さんや,多くのメニューに卵を使う분식(プンシク,粉食)店が,卵を充分に確保できず苦労しているようすがニュースで伝えられたこともありました.きのうのKBSニュースでは,韓国でお馴染みの계란빵(ケランパン,鶏卵パン)を売る人など,露天商の方々のようすが伝えられました.寒さと不景気で客足が伸びず,大変苦しい状況のようです.


●‘불황・추위’ 이중고, 노점상의 겨울(KBS NEWS)2016/12/27

 今回のAIは,ソウル大公園で飼育されていた天然記念物のコウノトリ2匹でも感染が確認され,この公園で飼育されていた他の鳥類も,被害の拡大を防ぐため殺処分されるなど,食品以外にも影響が広がっています.

 ちなみに,韓国語でインフルエンザのことを독감(ドクカム,毒感)ともいい,인플루엔자(インプルルエンジャ,インフルエンザ)を略した인플루(インプルル)といういい方もされましたが,ニュースではどちらも使われなくなり,今では인플루엔자のみが使われているようです.
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2016年12月27日

[韓国語]新しい検定試験が始まる…かも!?

 電子機器メーカーのカシオが出している電子辞書「エクスワード」(EX-word)シリーズ.単体の機器としての電子辞書は,今ではスマホのアプリに押され気味のようですが,それでもカシオは新しいモデルを毎年発売しています.入学や就職のシーズンに備えてのことか,新モデルは毎年1月の終わりから2月の初めごろに発売されますので,そのお知らせがそろそろあるのではとカシオのサイトを見てみると,ニュースリリリースに次のような意外な発表が掲載されていました.

●「英語応対能力検定」運営法人の設立について(CASIO)2016年12月26日
http://www.casio.co.jp/release/2016/1226_kentei/

 この検定は,外国人観光客の接客時に必要となる基本的な“おもてなし英語力”を評価するが目的で,「聞く」「話す」の各能力を評価の中心におくとのことです.来年3月に初回の試験を実施予定で,すでに検定の公式サイトが開設されていています.このサイトのお知らせによると,旺文社,毎日新聞社とカシオの3社が手を組み,8月の終わりから実施に向けて準備を進めているようです.また,この検定用の“公認学習機器”を今月9日にカシオが発売したとのお知らせも掲載されています.

●英語応対能力検定
https://otai-kentei.com/

●<公認学習機器>12月9日発売! カシオ 英会話学習機器 EX-word RISE XDR-A15(英語応対能力検定)2016年12月9日
https://otai-kentei.com/news/35.html

 検定名に“英語”とあるように,当初は英語の試験だけのようです.しかし,検定の公式サイトの「よくある質問」には“英語以外の応対能力検定の予定がありますか?”という質問の答えとして“中国語など、今後開発を進める予定です。”とあります.英語,中国語と来ると,その次に外国人観光客の接客に必要な言語は「韓国語」でしょうし,今回の検定の新設は,おそらく2020年の東京オリンピック開催に伴う外国人観光客の急増を見込んでのことでしょうから,そのころまでには,中国語だけでなく韓国語の応対能力検定も行われるかもしれません.

●よくあるご質問(英語応対能力検定)
https://otai-kentei.com/faq.html

 この検定試験は,これまでの体系的な語学力を問うものでも,「通訳案内士(通訳ガイド)試験」のように,観光ガイドとして外国人観光客に同伴して案内するのに必要な能力を問うものでもない“接客”に特化した英語力を問う点が既存の試験と異なる上,複数の大手企業が共同で推進しているため,これまでに無かった実用的な新しいタイプの検定試験として安定的に実施されることが期待できそうです.

 また,「聞く」「話す」の会話能力を評価の中心としており,試験はiBT(インターネット受験)形式でスマホでも受験できますので,韓国語の検定試験だけでなく,「話す」試験の導入を検討しているすべての語学検定の今後に何らかの影響を及ぼすことも考えられます.さらに,この試験は実施期間中ならいつでも受験できますし,場所も限定されませんので,語学検定に留まらず様々な検定試験の実施方法に何らかの変化を及ぼすかもしれません.

 ひとりでちょっと期待しすぎかもしれませんが,まずはこの新しい検定が定着することを願って注目していきたいと思います.
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2016年12月26日

[韓国]画家イ・ジュンソプ(李仲燮),生誕100周年

 今週でことしも終わりというところまで押し迫ってきました.ことしは,ビデオアートで知られるペク・ナムジュン(白南準,ナム・ジュン・パイク)の没後10年,イ・ジュンソプ(李仲燮)の生誕100周年という,芸術分野において意義深い年です.このことについて検索すると,ことしの初め,シェイクスピアの没後400年の話題とともに聯合ニューステレビが伝えた次の動画を見つけました.


●"그 명성 그대로"…거장과 만나는 특별한 한해 (William Shakespeare, The Winter's Tale, The Tempest, 백남준, 이중섭)(연합뉴스TV)2016/01/13

 ペク・ナムジュンのビデオアートは,最近は行っておらず現在もあるのかわかりませんが,福岡の人気の商業施設「キャナルシティ」内に多数のモニターからなる作品が設置されていて,私もよく目にしました.一方,画家のイ・ジュンソプについては,ネットでもよく見かける‘황소’(ファンソ,黄牛)という牛の絵はかなり有名な作品らしいということ以外,あまりよく知りませんでした.しかし,夫人は日本人で,戦後,離れ離れで過ごしたことなどをどこかのサイトで知って,日本にもゆかりがある人物だと知りました.

 そのときに見たのは韓国語のサイトだったと思うのですが,きのうK-POPの特番があったことを知ったKBSワールドラジオのサイトに,イ・ジュンソプの生い立ちや作品などが日本語で詳しく紹介されているページを見つけました.このページの左側にある“Listen Audio”というボタンを押すと,2016年の新年特番として放送された音声(長さ32分04秒)を聴くことができます.

●美しい画家 李仲燮 ~絶望の中で希望を叫ぶ~(KBSワールドラジオ)
http://world.kbs.co.kr/japanese/event/specialprogram/index.htm?No=288

 いま実際にその音声を聴きながらこのブログを書いています.年の瀬に新年特番というのは変な感じもしますが,日本語放送なので気軽に楽しめておススメです.さらに検索すると,イ・ジュンソプについて日本語で書かれた記事をKorea.netでも見つけました.こちらは2013年に徳寿宮美術館で行われた近代絵画展を紹介するもので,‘황소’などの作品の大きめの画像が掲載されています.

●韓国の最高傑作、近現代絵画100選(Korea.net)2013.11.15
http://japanese.korea.net/NewsFocus/Culture/view?articleId=114992
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