2016年11月04日

[韓国語]インパクトが強いほど記憶に残る

 私が通訳ガイドの筆記試験を受けたときのことです.韓国語の試験で,日本語の単語を韓国語の単語にする問題に“おから”が出題されました.豆腐を作るときに残る大豆の残りかすのことです.「싼 게 비지떡」……ハングル検定の勉強で過去問にも出てきたこの속담が思い出せればとても簡単な問題でしたが,試験中にいくら考えても思い出せず,空欄よりはマシかなと思い“콩찌꺼기”とか何とか,苦し紛れに勝手な単語を造語して答案を提出しました.

 ハン検やTOPIKを受けても,ふだんなら試験が終わればそれっきりで,見直しや自己採点などもせずほったらかしなのですが,その時は試験後も“おから”が頭から離れず,帰宅してすぐ辞書で調べてみました.知っていたはずの単語を答えられなかったときの悔しさは,みなさん味わったことがあると思います.でもそのお陰で,“비지”という単語は今でも忘れられません.

 高麗大で韓国語教師の研修を受けていたとき,研修の行われていた建物(国際館)の地下にも食堂があったのですが,お昼はよく別の建物にある一般の学部生向けの食堂で食べていました.ある年の冬にソウルを訪れ,当時の懐かしさからまたその学食に行ってみると,メインの뚝배기(トゥッペギ,個食用の土鍋)は“비지”を使った찌개でした.料理名はよく覚えていないのですが,確か“콩비지찌개”だったと思います.チゲにおからを入れることがあるとは知らず,そのとき初めて食べてみました.

 その時食べたチゲは,おからが“とろみ”の役割をしていて,唐辛子の辛さとの相乗効果でとても暖まりそうな感じでした.ちょうどシチューやカレーのように,おからを入れることでチゲのスープにとろみをつけられるようです.その時は日本に帰って自分でも試してみようと思ったのですが,それを忘れて結局今まで….このところ寒くなってきたせいか,きょう“おから”のことを急に思い出しました.
posted by kajiritate webmaster at 22:58| Comment(0) | 日記