2016年11月21日

[韓国語]"한글”(ハングル)に関する誤解

 韓国特有のウィキ式のオンライン百科事典「나무위키」(ナムウィキ).その“한글”(ハングル)のカテゴリーに“오해”(誤解)という記事が新設されていました.記事の改版履歴を見ると,きのう20日にできたばかりのようです.ですが初めからかなりまとまった量の文章になっています.

●한글/오해(나무위키)もじ
https://namu.wiki/w/%ED%95%9C%EA%B8%80/%EC%98%A4%ED%95%B4

 まず初めに,文字の“한글”と言語の“한국어”(韓国語)の混同について触れられています.日本では,“ハングル語”や“ハングル講座”などのように使われることがあり,このような使い方は正しくないという指摘を目にすることがあります.しかし,当の韓国でも“한글”が“한국어”と同じ意味で使われることがよくあるようです.日本でもそのようなことがあるとの説明も,この記事に記述されています.

 “훈민정음”(訓民正音)と“한글”の違いについては,“한글”は現在使われている字母のみを指し,“훈민정음”は,すでに使われなくなった字母を含むセジョン大王が創製したすべての字母を指す,と説明しています.“한글”という名称は比較的新しく,それができる前は,“훈민정음”が韓国語で使われる文字の正式名称でした.しかし,セジョン大王がこの文字について記した本の名前も“훈민정음”というので,場合によっては書名なのか文字名なのか紛らわしいのですが,そのことについては,この記事では触れられていないようです.

 ハングルが誰が作ったのか分かっている唯一の文字という点については,パスパ文字やタイ文字などの例を挙げて否定しています.最後に,長文を割いていわゆる“ハングルの優秀性”に関する4つの事項について説明しています.その2つ目に書かれている「한글로 이 세상의 모든 발음을 표기할 수 있다?」(ハングルでこの世界のすべての発音を表記できる?)というのは,ハングルを学習したことがある外国人なら,無理があることを実感していると思います.

 何でも1番になることが大好きな韓国人からすると,自国固有のものに愛着を持つあまりハングルを過大評価してしまうのかもしれません.しかし,韓国人の中にも,自国に関することを冷静で客観的に見つめようという人はいます.この記事が今後,前者のような多数派の韓国人によって今の内容とは逆の方向に書き換えられたり,さらにはこの記事が丸ごと削除されたりすることなく,より信憑性の高い内容に変わっていくことを期待したいと思います.
posted by kajiritate webmaster at 23:50| Comment(0) | 日記

2016年11月20日

[韓国]強風でも消えないろうそくの炎

 韓国ではきのうも大規模集会が行われ,毎週末の光化門広場での集会は定番化して,今後もこの事態がおさまるまで実施されそうな雰囲気です.今回はソウルだけでなく韓国各地で集会が行われましたが,主催者側の発表では,それでもソウルだけで60万人が参加したそうです.デモから平和集会のかたちに変化を遂げ,きのうの集会では誰ひとり警察に連行されなかったとの事です.

 その他,今回の集会ではろうそくではなく,ろうそく形のLEDライトを手に集会に参加する人が増えたそうです.その理由として,与党議員の次の発言が影響したと言われています.

 촛불은 촛불일 뿐이지 결국 바람이 불면 다 꺼지게 돼 있다. 민심은 언제든 변한다는 말씀을 함께 드립니다.


●바람불면 촛불은 꺼지지 않고 번진다!(YTN NEWS)2016/11/19

 また何か他の事が起きれば市民の関心はすぐにそちらに移ってしまい,今現在起きている事態も忘れ去られる…というつもりでこの言葉を口にしたようですが,この発言が市民を刺激したようです.韓国人は風刺に敏感で,ろうそくを強風でも消えずに輝き続ける電池式のライトに持ち替えて集会に参加したようすが伝えられています.

 韓国といえば,韓国人は飲み終えた飲み物のカップなどを片付けずに,そのへんに放置して立ち去ってしまうので,人通りの多い街はどこもゴミが散らかっている印象があります.このあたりの意識も最近はかなり変化しているようで,集会終了後に大きなビニール袋を持ってゴミを拾い集めている人の姿,それもかなりたくさんの人がそうしているのが見かけられるようです.

 家族で来たという人の中には,まだ幼い子供を連れて参加している人もいます.レジャー感覚で集会に来ている人もいると思いますが,子供に民主主義とは何か肌で感じさせる良い機会だと考えて集会に来た親御さんもいるようです.今は何のことなのかよくわからず参加している子供たちが,将来このときの経験の大切さを悟り,それが今後も韓国の民主主義をまもり続ける礎になっていくのかもしれません.
posted by kajiritate webmaster at 23:30| Comment(0) | 日記

2016年11月19日

[韓国語]수능の国語の発音問題,果たして正解は?

 パク大統領の退陣を求める週末の大規模集会も,今回ですでに4回目.その他,小規模な集会は先月末から毎日続けられているようです.これまでは地方に住んでいてもソウルまでやってきて集会に参加する人が多かったようですが,次第に韓国の地方都市でも集会を行う形に変化してきているようです.韓国の検察はあした捜査の中間結果を発表を控えており,チェ・スンシル氏など3人が起訴される予定です.

 17日に大学入試が終わった高校生も,きょうの昼間に学生街で行われたデモに参加したようです.その大学入試,21日までは試験への異議受付の期間で,ネット上の掲示板に受験生が意見を書き込んでいます.今のところ最も書き込みが多いのは,1時間目の国語の掲示板で,特に12番の問題の選択肢について盛り上がって(?)います.

 国語の問題には,読解力を問う問題などがあるのはもちろんですが,正書法の知識を問う問題も多く出題されています.12番のそんな問題のひとつです.音韻変化に関する短い文章を読んで,それに該当する選択肢を選ぶもので,何だかハングル検定の発音問題を難しくしたような感じです.以下,問題文と選択肢を引用します.

12. <보기>의 (가), (나)를 중심으로 음운 변동을 이해한 내용으로 적절한 것은? [3점]

 국어의 음운 변동은 교체, 탈락, 첨가, 축약으로 구분된다. 이 중에는 음절의 종성과 관련된 음운 변동이 있다.

(가) 음절의 종성에 마찰음, 파찰음이 오거나 파열음 중 거센소리나 된소리가 올 경우, 모두 파열음의 예사소리로 교체된다. 이는 종성에서 발음될 수 있는 자음의 종류가 제한됨을 알려 준다.

(나) 또한 음절의 종성에 자음군이 올 경우, 한 자음이 탈락한다. 이는 종성에서 하나의 자음만이 발음될 수 있음을 알려 준다.

@ ‘꽂힌 [꼬친]’에는 (가)에 해당하는 음운 변동이 있다.
A ‘몫이 [목씨]’에는 (나)에 해당하는 음운 변동이 있다.
B ‘비옷 [비옫]’에는 (나)에 해당하는 음운 변동이 있다.
C ‘않고 [안코]’에는 (가), (나) 모두에 해당하는 음운 변동이 있다.
D ‘읊고 [읍꼬]’에는 (가), (나) 모두에 해당하는 음운 변동이 있다.


 何のことを言っているのか,かなり乱暴にまとめると,(가)は終声が代表音で発音される現象のこと,(나)はキョッパッチムのうちどちらかひとつしか発音されない現象こことをいっています.各選択肢では,例示されたものが(가)や(나)の現象にあてはまるかどうかを説明していて,正しく説明された選択肢を1つ選ぶ問題です.

 正解はDなのですが,@も正解ではないのかということで掲示板が沸いています.@も正解という人は,꽂힌がまず꼳힌と代表音に変わり,次に자음축약(子音縮約,日本では“激音化”といわれています)して꼬틴となり,さらに口蓋音化して最終的に[꼬친]になるという主張をしています.

 そう変化すると考えられなくもないのですが,単に꽂の終声のㅈと,힌の初声のㅎが縮約した結果,ㅊに変化したと考えるほうが簡単で,そのほうが自然だと思いますので,@は不正解で合っていると私は思います.しかし,韓国の高校ではどのように教えられているのかよくわかりませんので,不正解だと断言することもできません.

 この問題は3点と高配点ですので,恐らく受験生への影響も大きいのでしょう.多分この異議は認められないと思うのですが,異議受付期間を過ぎた22日以降,主催のKICEから何らかの発表がされるのか気になります.

【2016.12.10 追記】

 結局,国語の12番の問題の異議は認められませんでした.次のページで公開されている「[붙임2] 2017학년도 수능 문제 및 정답 이의 신청 관련 답변 자료.pdf」という添付資料に,その理由が長文で掲載されています.国立国語院が以前,一般の人からの質問に答えた内容が異議の根拠となっていたようですが,間違って答えたことを国立国語院も認めているようです.

●2017학년도 대학수학능력시험 문제 및 정답 이의신청 심사결과 보도자료(KICE)2016-11-25
http://www.kice.re.kr/boardCnts/view.do?boardID=1500229&boardSeq=5010145&lev=0&m=0301&s=suneung
posted by kajiritate webmaster at 22:29| Comment(0) | 日記