2016年10月29日

[韓国]どの映画も主役は同じ…

 今回は私が韓国映画に興味を持ち始めた頃のことを書こうと思います.

 2000年前後の頃の話です.「8月のクリスマス」「接続」など,私が見た当時最新の作品にはどれもハン・ソッキュ主演でした.彼の印象は,それまでの韓国映画と一線を画した大ヒット作品「シュリ」で決定的なものとなり,その後「二重スパイ」(こちらはまだ見ていませんが…)も彼の主演でしたので,韓国について全くの無知だった私は「最近の韓国映画はどれもハン・ソッキュが主役なのかな?」と思っていました.

 その数年前,福岡市の図書館が博多埠頭から百道浜に移転して「福岡市総合図書館」が開館したとき,図書館内の映像ホール「シネラ」で韓国映画を集中的に上演する企画が数回に分けて行われました.その第1期には1980年代以降の映画が上映されたのですが,私が見に行った作品ではことごとくアン・ソンギが主役を演じていました.ですので,韓国では有名俳優があらゆる作品の主役を独占するという,自分自身に対する“間違った刷り込み”が行われたのでした.

 その“刷り込み”は,この企画の第2期以降で確固なものになりました.第1期で上映された作品よりやや古い映画が上映されたのですが,ほとんどの作品がチェ・ウニ主演だったからです.彼女は映画監督のシン・サンオクと結婚しますが,当時シン監督とともに多くの作品を残しました.

 シン監督とチェ・ウニご夫妻は,その後北朝鮮に渡って監督は北朝鮮でも映画を作り,結局二人で脱北して韓国に戻るという珍しい経緯の持ち主です.それについて書かれた「闇からの谺(こだま)」という本を読んだことがあるのですが,読んだという記憶があるだけで内容は忘れてしまいました.

 「シュリ」のヒット以降は日本でも韓国映画に触れる機会が増え,それから数年後にはテレビドラマ「冬のソナタ」が大ヒットして,エンタメも含め韓国のあらゆる情報に簡単に接することができるようになりました.インターネットの普及で,韓国の情報にリアルタイムに接することができるようになったのも,私の変な“刷り込み”を払拭する大きな助けになったようです.もしも韓流ブームやネットがなかったら,映画だけではなく,韓国全体に対して自分勝手な歪んだイメージを持ち続けていたかもしれません.
posted by kajiritate webmaster at 22:40| Comment(0) | 日記