2016年10月22日

[韓国]捨て犬が一転,人助けに大活躍

 16日に実施された第48回韓国語能力試験(TOPIK).恐らく得意という方はごく一部の方だけだと思われる쓰기の最後の作文問題は,受験していない私には正確にはわかりませんが,ペットに関する出題だったようです.今夜のKBSニュース9で,유기견(ユギギョン,遺棄犬)の話題が取り上げられました.韓国では捨て犬のことを유기견と呼んでいます.このニュースによると,去年は6万匹もの유기견がいたそうです.韓国でも捨て犬は問題になっているようですが,このニュースは,捨て犬が訓練の末に人助けする存在に変身しているという話題です.

●“서로 아픔 달래요!”…‘수호천사’된 유기견들(KBS News)2016.10.22
http://news.kbs.co.kr/news/view.do?ncd=3365830

 このニュースでは유기견が見事に復活して,심리상담사(心理相談士)の補助的な役割として活躍している事例が紹介されています.韓国には「청소년 심리상담사」(青少年心理相談士)という国家公認資格があるようで,映像で子供たちを相手にしているところを見ると,この資格を持った方のもとで活躍しているのかもしれません.

 もうひとつ,청각장애인(聴覚障碍人)の耳代わりに活躍している事例も取り上げられています.韓国で障害“者”は장애“인”(人)というのがふつうで,「同音の漢字による書きかえ」により障碍の“碍”の字がかわってしまった日本とは違い,장해(障害)ではなく장애(障碍)という漢字音が使われています.

 ニュースのタイトルにある수호천사は,漢字で書くと“守護天使”で,日本語でいうと,天使が神に変わってしまいますが“守り神”に意味が近いかもしれません.辞書を引くと,수호천사は천주교(天主教,カトリック)由来のことばとのことで,以前は호수천신(護守天神)ということばもあったようですので,もしそれが使われていたら,ためらい無く“守り神”としてよさそうです.

 ニュースでは,犬を訓練している「경기도 도우미견 나눔센터」(京畿道トウミ犬ナヌムセンター)のようすも紹介されています.도우미というのは,ハングル検定の協会公式の書籍「合格トウミ」が出版されていますので,日本の韓国語学習者にはよく知られた単語のひとつだと思いますが,도우미견のように後ろに“견”(犬)がついているのに接したのは,私はこのニュースが初めてでした.日本語にするなら,介助犬,といったところでしょうか.

 나눔센터の나눔は,ここでは“(介助犬を必要な方々に)譲る”という意味だと思うのですが,日本語にする場合どうすればしっくり来るかよくわかりません….ネット検索では「경기도 도우미견 나눔센타」のように,センターが센터ではなく센타となっていました.外来語表記法に従えば센터が正しいのですが,実際には센타という表記が使われていることもたまにあるようです.ヒットしたダウムのカフェにアクセスしてみると,센터という正しい表記になっていました.

●경기도도 우미견 나눔센터
http://cafe.daum.net/helpdogs
posted by kajiritate webmaster at 22:52| Comment(0) | 日記