2016年10月19日

[韓国]“原図,二人の文字の名匠の話”

 ソウルの国立ハングル博物館では11月17日まで,ハングルの字体のデザイナーの草分け的な存在である최정호(チェ・ジョンホ), 최정순(チェ・ジョンスン)のお二人の業績を紹介する“원도, 두 글씨장이 이야기”(原図,二人の文字の名匠の話)という展示が行われています.

 この展示についてはこのブログの10月6日の記事でも触れたのですが,次の記事で大きな写真とともにこの展示が紹介されていました.

●한글 글꼴의 아버지를 아시나요?(디자인정글)2016-10-18

 まだコンピューターなどが無い時代,一文字ずつ手作業でハングルの字体をデザインしなければならなかったことを想像すると,その苦労がしのばれます.実際より大きくデザインした各文字をもとに機械で彫刻して金属活字を作っていたのが,1970年代になって日本から写植機が導入されて普及するにつれ,文字をデザインした原図のクオリティーの重要性がさらに高まったようです

 今ではフォントでも有名な日本の「モリサワ」が,当時韓国での写植機普及にも深く関わっていたようです.写植機で使われていたハングルの書体が,モリサワの韓国法人によってフォント化されたことを伝える記事が,アジアトゥデイというサイトに掲載されていました.

●모리사와, 한글디자이너 최정호 선생 서체 14종 복원(아시아투데이)2016. 10. 05.

 1970年代といえば韓国はまだ経済成長の道半ば,後に発展を遂げて今のIT強国にまでなると考えた人はほとんどいなかったと思います.当時は写植の技術も日本に依存するしかなかったことを考えると,韓国の劇的な発展に驚かずにはいられません.

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2016年10月18日

[韓国語]雨森芳洲と交隣須知

 前回は滋賀の韓国語教師に触れました.きのうまで滋賀の韓国語関連の人物といえば雨森芳洲(あめのもりほうしゅう)しか知りませんでした.滋賀出身で韓国語に通じ,対馬藩に仕えた江戸時代の人物です.現代まで名を残す韓国語関連の日本の人物といえば,雨森芳洲が最も昔の人物だと思います.

 雨森芳洲は,韓国語の学習書「交隣須知」(こうりんすち)の著者としても有名です.日本の韓国語学習書としては最古のものではないかと思います.だだ,現存する書籍は編まれた後にいろんな人々によって手を加えられたもののようです.

 明治の初めまではこの本がほぼ唯一の韓国語学習書だったようで.朝鮮半島との外交の窓口が対馬藩から東京の中央政府に移った後も,しばらくはこの本が学習書として活用されていたようです.

 「交隣須知」は国会図書館の「近代デジタルコレクション」のサイトで閲覧やダウンロードできます.他にも,長崎大学所蔵の書籍をテキスト化したPDFファイルも,ネット上で公開されていました.

●長崎大学本『交隣須知』翻刻 : ハングル編(長崎大学 学術研究成果リポジトリ)

 私がこの本を初めて見たのは何かの展示会でした.ガラスケース越しでしたので開いてあるページしか見ることができず,私以外にもたくさん観客がいますのでその場で長く立ち止まることもできませんでしたので,じっくりと見ることができずとても残念でした.今ではインターネットのお陰で満足のいくまで閲覧できてとても有り難いです.

 雨森芳洲といえば以前,韓国語の専門家の雨森芳洲のご子孫についてKBSワールドラジオの日本語放送か何かで聴いた記憶があるのですが,この件についても私の記憶はあいまいです….ネット検索してみると,民団新聞の2008年の以下の記事がヒットしました.私がラジオで聴いたのはこの方のことだったのかもしれません.

●祖先<雨森芳洲>の志大切に 新時代の韓日交流へ膨らむ想い(民団新聞)2008.4.16

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2016年10月17日

[韓国語教育]飛び出し坊やと世界を旅した韓国語教師

 毎日新聞のサイトに,京都の地方版として次のような書評の記事が掲載されていました.この本の内容が韓国や韓国語と大きく関わっているわけではなさそうですが,著者の永田純子さんが韓国語教師をなさっていたということと,闘病の末にことし4月にお亡くなりになったという点に目を引かれました.

 記事は途中までしか表示されませんが,「続きを読む」の青いボタンを押すと,会員登録やログインをしなくても記事全体を読むことができます.

●「がん」と旅する飛び出し坊や /京都(毎日新聞)2016年10月16日

 “飛び出し坊や”というのは,子供の道路への飛び出しをドライバーに注意喚起するための看板で,著者が韓国語教師をしていた滋賀県が発祥といわれているそうです.海外旅行先で現地の人たちと打ち解けるために,著者はの“飛び出し坊や”と一緒にたびたび海外に飛び出していたようです.

 ネット検索してみると,この著書に関する他の新聞社の書評記事もヒットしました.朝日新聞の書評によると,飛び出し坊やと初めて行った国は韓国だったようです.こちらの記事も表示されるのは途中までで,全文を読むにはログインする必要があります.

●滋賀)「がんと旅する飛び出し坊や」、がん患者が出版(朝日新聞)2016年9月13日

 著者が世界各地で元気に活躍なさっていたようすは,次のサイトのブログに綴られています.このサイトと著者とがどういう関係があったのかはよく分かりませんが,飛び出し坊やの「とび太くん」のグッズ販売なども行われているようですので,著者のネット上での活動拠点のひとつだったのかもしれません.

●mahorova

 こんな方がいらしたとはつい数時間前まで存じませんでした.遅くなりましたが著者のご冥福を心よりお祈りしたいと思います.

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