2016年09月15日

[韓国]チュソクでも帰郷しない・できない人たち

 きょうは中秋の名月.韓国では日本のお盆に当たる「추석」(チュソク,秋夕)です.きのうから3連休が始まり,早い人はおとといの夜から里帰りを始めて,きょうにはもう戻ってくるという人もいるようです.高速道路の混雑予想では,きょうの午後4時ごろが上下線とも渋滞のピークと言われています.それが当たっていれば,夜に入って一段落といったところかもしれません.

 故郷で楽しく団欒できるといいのですが,例えば長男のお嫁さんは,親戚が集まる場では食事の用意などいろいろ大変のようです.そのような点は日本と似ているようです.久しぶりに祖父母や親戚と顔を合わせると,学生なら成績の話を,未婚なら結婚の話を,会社勤めなら景気のことを…というように,あまり触れられたくないことを尋ねられることにストレスを感じるので,里帰りはしないという方もいるようです.

 こちらも日本と同じですが,連休を利用して海外へ旅行するという方も多いようです.けさのニュースでは,インチョン空港で高齢の親御さんと沖縄旅行に行くという方がインタビューされるのが放送されていました.出国の手荷物検査は長蛇の列で,2時間待ちとのことでした.

 お正月の時期も含め,この時期帰りたくても帰れないという方もいらっしゃいます.その代表的な例が朝鮮半島の北側の出身者である실향민(シルヒャンミン,失郷民)です.南北関係が良好なときは,赤十字社が取り持って北朝鮮のクムガンサン(金剛山)で離散家族の再会の場が持たれますが,今年の初めからすっかり関係が冷え込んでしまい,現在はとてもそんな雰囲気ではなさそうです.

 ここ数年は,外国出身者が顕著に増えていて,特に결혼이민자(キョルホンイミンジャ,結婚移民者)と呼ばれる主にアジア各国から韓国にお嫁に来た女性たちも,時期や風習などは異なっていても,韓国のようすを見て故郷を思わざるを得ないようです.そんな女性たちのために,チェジュ(済州)道では道内の韓国人女性を韓国内の「친정어머니」(チンジョンオモニ,実の母親)として縁組みする動きもあるようです.
posted by kajiritate webmaster at 22:00| Comment(0) | 日記