2016年09月13日

[映画]アジアフォーカス・福岡映画祭で見た韓国映画の思い出(つづき)

 以前の記事でも書きましたとおり,福岡映画祭は単にアジア映画が見られるだけでなく,作品に関するお話を監督から直接聞けるというとても貴重な存在です.

 私がこの映画祭でよく映画を見ていたときは,上映会場で監督と観客の橋渡し役として,映画評論家の佐藤忠男さんがいつも司会をなさっていました.上映後に観客からの質問を受け付けるのですが,すぐには観客のどなたからも手が挙がらないこともたまにあり,そんなときは,間を持たせるためにまずは司会者から監督に質問なさっていました.

 「八月のクリスマス」のときもすぐには質問がなく,最初の質問は司会の佐藤さんがなさいました.この映画は,ハン・ソッキュ扮する主役が父親とふたりで営む街の写真館が舞台になっていますが,その写真館の建物は実際にどこかにある写真館を見つけてきて映画を撮影したのか,それとも,撮影のためにセットとして作ったものなのか,という質問をなさったと記憶しています.

 私はただ,韓国映画を見れば韓国語の勉強になり,かつ,韓国への理解も深めることができて一石二鳥だという考えだけで見に行っていたので,映画づくりの裏話までには全然思い及びませんでした.そんな見方も出来るんだなあと,また別の視点から鑑賞できることを知るきっかけにもなりました.ちなみに,記憶があいまいですが,写真館の建物は撮影のために作ったものというお答えだったと思います.

 また,私の思いを代弁してもらったような質問が出ることもありました.イ・ウンジュが盲目の役を演じた「オー!マイDJ」という作品なのですが,なぜ原題とまったく違う邦題をつけたのか,原題を活かして邦題をつけたほうがいいのでは,という質問をされた方がいました.

 この映画では,イ・ボムス演じる市内バスの運転手が,自分で作った架空のラジオ番組を録音したカセットテープをいつも車内で流していて,盲目の女性がそのバスで通勤するシーンが何度も出てくるので,そういう邦題をつけたのだと思うのですが,原題は「안녕! 유에프오」(アンニョン!UFO)といいます.

 映画祭でこの映画が上映されたときにはすでに日本での配給が決まっていて,日本の配給会社で邦題を決めたようです.会場でこの質問が出たときには,司会者も慌てた様子でそのように仰っていました.どうして原題と全然違うのかと私も疑問を感じていましたが,この質問のお陰で,納得はできずにモヤモヤ感は残りましたが,いろいろ事情があることが分かって良かったと思います.

 またダラダラ長くなりましたが,福岡映画祭にういて今でも印象に残っていることはこんなところです.今年の「アジアフォーカス・福岡国際映画祭」は,9月15日〜25日の日程で開催され,その他のアジア映画関連のイベントも,多数開催されます
posted by kajiritate webmaster at 22:00| Comment(0) | 日記