2016年09月18日

[PC]鍋田辞書をサーバー上で動かしてみる

 きのう,鍋田辞書にはサーバー上に設置できるPHP版とPerl版があることを知りましたので,これを機会に一歩踏み込んで当サイトに試しに設置してみました.自分の備忘録を兼ねて,きょうはその手順について書こうと思います.

 まずは,PHP版とPerl版の鍋田辞書の入手からです.鍋田辞書公式サイトの次のページからリンクをたどり,それぞれに必要なzipファイルを入手しました.現在公開中のバージョンのファイル名は,PHP版が「nabetajishop120.zip」,Perl版が「nabetacgi031.zip」です.次の2つのページにも記載されているとおり,どちらもフリーソフトです.作者さんはまずPerl版の開発から着手し,現在はPHP版の開発に注力なさっているようです.

[PHP版] 鍋田辞書P Ver 1.2 (2014/3/31)
[Perl版] Perl版 鍋田辞書CGI(フリーソフト)

 設置はとても簡単で,zipファイル内のファイルをPHPやPerlが動作可能なサーバーにアップロードするだけです.細かい設定でてこずらされたり,設置しても動作せずに悩まされることは一切無く,ここまでは呆気にとられるほどスムーズに終わりました.当サイトではPHP版とPerl版でディレクトリ(フォルダ)を分けて,それぞれ次の場所で利用できるようにしました.

【かじりたてのハングル】鍋田辞書オンライン版
[PHP版] 鍋田辞書P
[Perl版] Perl版 鍋田辞書CGI

 鍋田辞書は辞書データを検索するソフトですので,動作には辞書データを収録したファイルを用意しなければなりません.PHP版には簡単な英和辞典のデータファイルが付属していますが,動作確認用のサンプルデータのようで,収録語彙数はごくわずかです.Perl版には,辞書のデータファイルは含まれていません.

 オンライン版ではないローカル版の「鍋田辞書P」や,オリジナルのWindows上で動作する鍋田辞書には,韓国語辞典をはじめ5つの辞書データのファイルが含まれていますので,それを流用できればこちらも簡単に解決できます.しかし,オンライン版の鍋田辞書では,再配布や公開が禁止されている辞書データを勝手に流用することはできません.

 ですので,辞書データのファイルを自分で用意する必要があります.見出し語と語釈をまとめたデータを,オンラインの鍋田辞書で扱えるファイル形式に変換して,それをサーバーにアップロードしなければなりません.鍋田辞書の辞書データの作成方法を私は全く知りませんでしたので,私はこの点でかなり戸惑いました.

 オンライン版には辞書データの作成機能があるのかわかりませんでしたのでWindows版を利用し,csv形式で準備したファイルを鍋田辞書独自のcgidatという拡張子のファイルに変換しました.Windows版の鍋田辞書は,次のページの中ほどから入手可能です.現在公開中のファイルは「nabeta580.zip」です.zipファイルを任意のフォルダに展開し,「nabeta.exe」を起動させます.

鍋田辞書ダウンロード

 csv形式のデータの入力は,メニューの「データ」→「各種データ登録と辞書設定」で行います.開いたウィンドウで「登録元データ形式」を「CSVファイル(単語登録で〜)」に変更し,黄色いボタンを押します.入力ファイルの指定の前に,現在選択中の辞書のデータをすべて削除することを確認するウィンドウが開きます.今回は既存の辞書ファイルは不要でしたのでメッセージに従い「sakujo」と入力しました.入力ファイルを指定すると,さらに登録内容を確認するウィンドウ開くので「OK これで登録する」ボタンを押します.

 入力ファイルの件数が多く,終わるまで数分かかりました.登録中は,ウィンドウ右側に赤く「登録中」と表示される少し下に処理した語彙数と思われる数字が表示され,経過を確認できます.

 次に,cgidat形式で辞書データを出力します.「データ」→「鍋田辞書CGI用データ出力」と進み,出力ファイル名を指定します.PC上で動作する「鍋田辞書P」の辞書ファイル名は「nabeta.cgidat」「nabeta2.cgidat」「nabeta3.cgidat」…となっていますので,それに合わせました.出力処理は入力と違って一瞬で終了します.後は出力したファイルをサーバーにアップロードするだけです.これで辞書検索が可能になります.

 当サイトでは今のところ,PHP版の「DIC1」は訳のついていない韓国語のオノマトペ(擬声語・擬態語)の一覧を,「DIC2」は英語などの原語とそのハングル表記などを示した資料を元に作成した辞書ファイルを利用しています.どちらも出典は국립국어원(国立国語院)のウェブサイトの公開資料です.Perl版の辞書ファイルは,PHP版の「DIC1」と同じものです.今回の鍋田辞書設置は試験的なものですので,今後辞書ファイルを変更したり,公開自体をやめてしまうことがあるかもしれません.

 ここまで,オンライン版の鍋田辞書の設置手順をたどってみました.辞書ファイルの作成に手間隙がかかりますが,エクセルなどでコツコツ作ってきた単語帳がすでにまとまった項目数になっていて,ネット上で公開して他の学習者にも使ってもらえたら…といったことをお考えの方には,オンライン版の鍋田辞書の利用も有力な選択肢のひとつになりえると思います.

 PHP版,Perl版とも,著作権表示などを除いて改変可能とのことですので,独自の機能を追加したり,好みのUIに変更したりと,工夫次第で可能性が広がりそうです.でも私は,まずはPHPやPerlを理解しなければ….できれば新しいことにも挑戦してみたいと思います.
posted by kajiritate webmaster at 23:37| Comment(0) | 日記

2016年09月17日

[PC]進化をつづける鍋田辞書

 Windows上で動作するフリーの辞書ソフト「鍋田辞書」.2005年に開発を始めたそうで,ネットを活用して韓国語など語学学習を長く続けている方なら,一度は目にしたことがあると思います.

 辞書データを利用者自身で編集できるのが大きな特長で,別途作成した辞書ファイルを読み込ませて単語を追加することもできるようです.その鍋田辞書,2013年にはPHPというプログラミング言語で作られた「鍋田辞書P」も公開が始まっていたことをきょう知りました.ですので現在は2種類のWindows版の鍋田辞書が公開されています.

 もうかなり昔のことで記憶はないのですが,私も一度は「鍋田辞書」を使ってみたことはあるはずですので,こんどは「鍋田辞書P」を試してみようと思い,インストールしてみました.インストールするフォルダを指定しなければ「C:\nabetapw\」にインストールされます.exe形式で公開されていてインストーラーが起動しますが,単にファイルを展開しているような感じです.

 起動してみると小さなウィンドウが表示されるのですが,その上のほうにまるでブラウザのようにURLが表示されているのに気づきました.起動前には「Windows セキュリティの重要な警告」というウィンドウが表示され,ファイアーウォールの設定を変更して通信を許可するか尋ねられましたので,PHPで組んだプログラムを動作させるため,「鍋田辞書P」を起動したPCをウェブサーバーにしているようです.

 それならば「鍋田辞書P」を起動させたままにして表示されたURLをIEなどのブラウザに入力すると,そちらでも同じように利用できると思って試してみたところ,「鍋田辞書P」と同じ画面が表示されてブラウザからも利用することができました.

 「鍋田辞書P」は当初からオンラインで稼動させるために開発されたようで,作者さんが実際にネット上で「鍋田辞書P」を利用できるようにしたページを開設しています.このしくみを利用すれば,作者さんだけでなく誰でも「鍋田辞書P」をウェブサーバー上に設置できます.その方法については,「『PHP版 鍋田辞書』で辞書検索サイトを作る」のページで触れられています.

 いろんな機能が盛りだくさんなのはありがたいのですが,反面,画面がやや複雑で見づらくなっているようにも思えます.辞書としてのメインの機能と,フォントサイズの指定や内蔵IMEのON/OFFといった辞書を使いやすくするための付随的な機能,クイズなど辞書検索とは直接関係のない特別な機能が,同一画面にすべて表示されていて,ちょっと戸惑ってしまいます.ふだんはメインの機能だけを表示して,その他の機能はメニューから呼び出されたときだけ個別に表示されるようになれば,より使いやすくなるのではと思います.

 作者さんは鍋田辞書以外にもいろいろなソフトを開発なさっていて,中でもアメーバピグに特化した「あーすブラウザ」は,今月13日に発売された雑誌「Windows100%」10月号に掲載されているとのことです.
posted by kajiritate webmaster at 22:00| Comment(0) | 日記

2016年09月16日

[韓国]地震の復旧作業はまだこれから

 12日夜に경주(キョンジュ,慶州)を相次いで襲った強震は,その後も小さな余震が続いたもののようやく落ち着いてきたようです.韓国の기상청(気象庁)のサイトでは,地震発生の翌日の13日までに,今回の地震に関する報道資料を4回にわたり発表しています.4回目の発表によると,13日午前6時現在で179回の余震が発生していますが,マグニチュード4.0以上のものは1回のみで,3.0以上のものも12回となっています.

 幸いにも地震で亡くなった方はいませんでしたが,自宅にいて倒れてきたテレビが当たって負傷するなど,病院で手当を受けた負傷者が何人かいらしたようです.それでも重傷を負った方は,私が報道を見聞きした限りではいませんでした.是までずっと韓国はほとんど地震が起きないという安全神話が信じられてきたので,建物の地震対策などはほとんど施されていないと思われますが,にもかかわらず負傷者が多くなかったのは本当によかったと思います.

 しかし,2次被害というか,高速鉄道のKTXの線路の保守作業にあたっていた方々が,いつもなら運行が終了している深夜の時間帯に作業を行っていたところ,地震の影響で運行が遅れていた列車にはねられて2名が亡くなる事故が起きました.地震の影響で運行ダイヤが乱れていたことが,現場の作業員にまでには伝わっていなかったのかもしれません.

 きょうで추석(チュソク,秋夕)の3連休は終わりですが,このまま週末に入って5連休のつもりで予定を立てていた方が多かったはずです.しかし台風16号が迫っており,屋根瓦に被害が出た家屋などは本格的な復旧作業の前に,まずは雨漏りを防ぐためビニールシートをかぶせるなどの応急処置が必要で,とても連休どころではないようです.

 危機対策に不備が多いという反省も声も上がっています.特に,災害などから国民を守る국민안전처(国民安全処)という政府部署のサイトは,地震直後からアクセスが集中して閲覧できない状態が長時間続き,さらに,この部署が運営する災害時に緊急のショートメールを送るシステムも,最初の地震発生から9分後にようやく発信 するなど,肝心なときに頼りにならないことが露呈してしまいました.

 震源地が경주ということで,文化財の被害も出ていますが,有名な불국사(プルグクサ,仏国寺)は瓦が落ちるなどしたものの,それほど大きな被害ではなかったようです.特に,新羅時代の天文台だったといわれる첨성대(チョムソンデ,瞻星台)は,地震後にごくわずかに傾いたもののほとんど被害はありませんでした.積み重ねられた石の角をいわゆる“面取り”のように丸く削っていたことが,耐震性の向上につながったようです.
posted by kajiritate webmaster at 23:06| Comment(0) | 日記