2016年08月30日

[韓国]テグ(大邱)の秘密?

 今年は特に厳しかった夏の暑さも,ようやく過ぎ去ろうとしています.韓国では天気予報,中でも暑さのピークが過ぎる時期が当たらずに何度も先延ばしされ,韓国の気象庁は世論の大きな非難の的になりました.そんな韓国の暑さも次第におさまって行きそうです.

 韓国で暑さが厳しい地方といえば,南東部のキョンサン(慶尚)道にある大都市「テグ(大邱)」が挙げられます.人口は約250万で,ソウル,プサンに続く韓国第3の都市でしたが,現在はインチョンに抜かれて4位になっています.盆地ですので,夏の暑さはもちろんですが冬の寒さもまた厳しく,テグは昔からリンゴの名産地としても知られています.

 テグの夏の暑さから,数年前に「대프리카」(テプリカ)という신조어(新造語)まで登場しました.「대구」の“대”と「아프리카」(アフリカ)の後ろの3文字を組み合わせてできたことばで,テグの暑さはアフリカ並みという意味のようです.外来語のfの発音をハングルではㅍ(p)で表記しますので,「テフリカ」ではなく「テ“プ”リカ」と呼ばれています.

 ただ,今年の夏は韓国各地がとても暑く,テグだけが特別に暑かったわけではありませんでしたので,「대프리카」ということばに接する機会もやや少なかったように思います.

 テグの方言の特徴としては,濃音「ㅆ」の発音がない(うまく発音できない)という点があります.テグ出身の人は,쌀(ッサル,米)や싸움(ッサウム,けんか)などの「ㅆ」を,“살”,“사움”のように平音の「ㅅ」で発音するため,他の地方の人と話すときにちょっと通じにくいことがあるようです.

 韓国では,外来語の「s」を[싸인](sign),[써비쓰](service)のように,平音の「ㅅ」ではなく濃音の「ㅆ」で発音することが多いのですが,テグの方言はこれとはちょうど逆の現象で興味深いです.外来語表記法では,signは「사인」,serviceは「서비스」と平音の「ㅅ」で表記し,表記どおりに平音の「ㅅ」で発音するのが正しいとされています.
posted by kajiritate webmaster at 21:27| Comment(0) | 日記