2016年08月18日

[資料]普通学校朝鮮語読本巻一編纂趣意書

 1930年,日本植民地化の朝鮮で朝鮮総督府が発行した「普通学校朝鮮語読本巻一編纂趣意書」が,ウィキメディア・コモンズに掲載されていました.サイト上で見ることができる他,この資料を丸ごとPDF形式でダウンロードすることもできます.

File:普通学校朝鮮語読本巻一編纂趣意書.pdf(ウィキメディア・コモンズ)

 これまでネット上で総督府が作成した普通学校用の朝鮮語の教科書は見たことがありましたが,この資料はその教科書をどのように作成するのかを綴ったもので,このような資料を見たのは,私はこれが初めてです.

 内容を理解するには時間がかかりそうですが,ざっと見てみたところによると,教科書の編纂に関わる内容は最初から7ページまでに簡単に記されているだけで,大半は「諺文綴字法」とその改正理由にページを割いています.「諺文綴字法」についてはWikipediaに記事がありますので,それで概要を知ることができます.

諺文綴字法(Wikipedia)

 正書法は学校に限った話ではありませんので,なぜこの資料に収録されているのかはよく分かりませんが,当時正書法の必要性を切実に感じていたのが教育現場で,まずは教科書の記述に適用することが第一目的だったからかもしれません.

 ウィキメディア・コモンズには,この他にも貴重な資料がPDF形式で掲載されているようですので,これはといったものがあれば,今後またこのブログでご紹介しようと思います.
posted by kajiritate webmaster at 22:56| Comment(0) | 日記