2016年08月09日

[韓国]在韓米軍のTHAADは北を越えて中国も狙う!?

 万一北朝鮮からミサイル攻撃を受けそうになったときに着弾する前に撃ち落とすため,在韓米軍は韓国に사드(THAAD,サード)というミサイル防衛システムの配備計画を進めており,韓国政府はその配置場所として경상북도(キョンサンプクト,慶尚北道)の성주(ソンジュ,星州)郡を選定しました.

 사드の施設からは強力な電波が発生するため,施設のそばにいるだけでも火傷を負ったような症状が出るという話もあり,성주の住民は大反対していますが,韓国政府の決定を覆すまでには至っていないようです.北朝鮮全域を射程内に収めることができることと,配置予定の場所が住民の暮らす地域からある程度離れているため,この地への配置を決めたようです.

 配置場所の選定には,사드の射程内に中国の領土がなるべく含まれないようにすることも重要なポイントでした.しかし,北朝鮮全域をカバーしようとすると,どうしても中国領の一部が射程内に入ってしまいます.そのため,中国が사드配置に神経を尖らせているようです.

 北朝鮮へ対抗するための施設とは言え,中国にとっては米軍が自国へ至近距離からミサイルを向けることになりますし,性能の向上で射程距離が伸びて,いつの間にか中国も射程内に含まれていた,ということが今後ないとは限りませんので,中国としても神経質にならざるを得ないのでしょう.

 最近になって,“人民日報”など中国の代表的な新聞にも韓国の사드配置を非難する記事が毎日のように掲載されており,その他,ビジネス目的で中国に入国する韓国人へのビザ発給を遅らせるなど,中国は次第に韓国への圧力を強めており,韓国側に支障が出始めています.

 芸能面でも,現在韓国で放送中のKBS2TVのドラマ“함부로 애틋하게”に主演する미쓰에이(miss A)のメンバーの배수지(ペ・スジ)などが中国で予定していたイベントがキャンセルされるなどの影響が出ています.“함부로 애틋하게”は中国でも同時に放送されており,やはり韓国と中国で同時に放送された“태양의 후예(太陽の末裔)”と同じく,中国でも好評のようです.

 韓国ドラマといえば,放送当日まで撮影して,放送直前まで編集を行い,放送開始時間にようやくその日に放映する回が出来上がる,といった,毎回突貫工事同然のハードな日程をこなすのが常でしたが,“태양의 후예”や“함부로 애틋하게”では,韓国と中国で同時放送するため,事前に全話の撮影・編集を終えておく方式が採られました.

 そのため同時放送が実現し,これを放送した中国側の会社が,ドラマを制作した韓国側よりもはるかに大きな収益を上げているそうです.国益を考える上では国防面も欠かせませんので,中国のやり方も理解できなくはありませんが,これまでうまく行っていた韓国と中国の関係を損なわないうちに良い解決策が見つかればと思います.
posted by kajiritate webmaster at 23:28| Comment(0) | 日記