2016年08月19日

[韓国語学習]ウェブサイト「韓国語中級文法」

 日本は猛暑が続いていますが,韓国も暑い日が続いています.猛暑のことを韓国語ではふつう폭염(ポギョム,暴炎)というようです.日本の支配から解放された記念日で,韓国では祝日になっている8月15日の광복절(クヮンボクチョル,光復節)には폭염が多少和らぐという予報でしたが,それが度々のびのびになって今では来週末には猛暑が和らぐといわれています.

 日本の天気予報の精度は,私が子供だった頃に比べるとかなり上がっているようです.韓国の天気予報も次第に精度が上がってはいるようですが,今回の件でちょっと信用を失ったようです.しかし,以前は予報がちっとも当たらないと言われることもありましたので,それに比べれば格段に進歩しているようです.

 最近久しぶりにアクセスした「韓国語中級文法」というサイトの付録には,まだ精度が今ひとつだったころの天気予報に触れた“韓国雑感(2)”も含まれています.私がこのサイトに初めてアクセスしてからすでに10年は経っていると思います.一時期アクセスできない状態が続き,その後ずっと存在自体を忘れてしまっていましたが,ふと思い出して検索してみるとふつうにアクセスできました.

韓国語中級文法

 10年前はまた韓流ブーム後2〜3年で,韓国語の入門書は充実していたと思いますが中級以上の教材はそう多くはありませんでしたし,しかもウェブ上で無料で公開されていて,とても貴重な存在でした.もちろん今読み返してもとても参考になる内容です.初めて見たとき,그러다(クロダ,そうする)という動詞と그렇다(クロッタ,そうだ)という形容詞がそれぞれ存在するとは知らず,2つがごっちゃになっていましたので,最初から目からウロコの資料でした.

 サイトはトップページだけで,実質的にコンテンツは全てPDF形式のファイルで公開されています.それらを自由にダウンロードして閲覧できます.文法編は,説明がとても簡潔で分かりやすく作られていますが,初級レベルの勉強を済ませた方が次のレベルに進むための教材としては,ちょっと使いづらいかもしれません.むしろ,中級レベルの学習者が最初から最後までざっと流してみて,すでに理解できている部分の再確認と,まだ理解できていない部分を効率的に身に着けるのに最適だと思います.

 第2部の“日常生活でよく使う表現 & 慣用表現”も,これだけで本ができそうなほど充実しています.10年前の私はチンプンカンプンで,ほとんど歯が立たちませんでしたが,今なら何とかなるかも…? しかしボリュームがありますので,そう簡単には消化できそうにありません….

 こんなに充実した資料を公開して下さっているのには,本当に頭が下がります.唯一,このサイトの最初の“こころ優しき韓国人たち”だけリンク切れですが,このサイトの作者の方の同名のブログが検索でヒットしましたので,最後にそちらをご紹介しておきます.残念ながら,更新は昨年末で止まっているようです.

こころ優しき韓国人たち written by 菅光晴

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2016年08月18日

[資料]普通学校朝鮮語読本巻一編纂趣意書

 1930年,日本植民地化の朝鮮で朝鮮総督府が発行した「普通学校朝鮮語読本巻一編纂趣意書」が,ウィキメディア・コモンズに掲載されていました.サイト上で見ることができる他,この資料を丸ごとPDF形式でダウンロードすることもできます.

File:普通学校朝鮮語読本巻一編纂趣意書.pdf(ウィキメディア・コモンズ)

 これまでネット上で総督府が作成した普通学校用の朝鮮語の教科書は見たことがありましたが,この資料はその教科書をどのように作成するのかを綴ったもので,このような資料を見たのは,私はこれが初めてです.

 内容を理解するには時間がかかりそうですが,ざっと見てみたところによると,教科書の編纂に関わる内容は最初から7ページまでに簡単に記されているだけで,大半は「諺文綴字法」とその改正理由にページを割いています.「諺文綴字法」についてはWikipediaに記事がありますので,それで概要を知ることができます.

諺文綴字法(Wikipedia)

 正書法は学校に限った話ではありませんので,なぜこの資料に収録されているのかはよく分かりませんが,当時正書法の必要性を切実に感じていたのが教育現場で,まずは教科書の記述に適用することが第一目的だったからかもしれません.

 ウィキメディア・コモンズには,この他にも貴重な資料がPDF形式で掲載されているようですので,これはといったものがあれば,今後またこのブログでご紹介しようと思います.
posted by kajiritate webmaster at 22:56| Comment(0) | 日記

2016年08月17日

[北朝鮮]朝鮮全土にIPTV(?)普及中!

 연합뉴스(聯合ニュース)はきょう17日,北朝鮮でもIPTVように動画を視聴できる機器が登場したことを伝えています.“만방”(マンバン)という名前の機器で,この機器を電話回線とテレビに接続すると,回線を通して地上波のテレビ放送をリアルタイムで視聴できるのはもちろん,北で편집물(編集物)と呼ばれる過去の放送のクリップなども視聴できるVOD機器のようです.

 記事によると,この“만방”のしくみや利用方法,視聴可能なコンテンツなどを紹介する映像が,朝鮮中央テレビで放送されたとのことです.

북한에도 IPTV 등장?…'망TV 열람기 만방' 소개(연합뉴스)2016/08/17

 朝鮮中央テレビのユーチューブチャンネルには見あたりませんでしたが,“우리민족끼리”(我が民族同士)のサイトで,この動画が公開されていました.

망TV다매체열람기 《만방》(우리민족끼리)2016-08-16

 연합뉴스の記事では,신의주(シニジュ,新義州)市の利用者の話だけが簡単に紹介されていますが,動画には他にも사리원(サリウォン,沙里院)市などに取材に行ったようすも含まれています.신의주にある平安北道情報通信局の女性に取材した話では,신의주市の“만방”視聴者は数百名とのことですが,신의주市の人口はWikipediaによると約36万人(2008年)ですので,まだ一部の特権階級や富裕層にしか普及していないことがうかがえます.

 コンテンツには金日成の回顧録をはじめ,北の体制に沿う内容のコンテンツが多く含まれていることは想像に難くありませんが,신의주の一般家庭の取材のシーンで登場する73歳の女性は,若い頃見た映画を見ることができる喜びを具体的な映画名を挙げながら取材に答えていますので,ふつうに楽しめるコンテンツも結構あるのかもしれません.

 “만방”だけでなく,この動画の最後に登場する奇妙な形の建物にも興味をひかれ調べてみました.映像からピョンヤンを流れる대동강(大同江)の中州のようでしたので,グーグルマップで見て쑥섬というところらしいことまでは分かったのですが,そこには建物らしいものがありません.しかし,マップを衛星写真に切り替えると,動画と同じ建物が確かにあります.

 もう少し調べてみて,その建物が“과학기술전당”(科学技術殿堂)という,昨年できたばかりの建物だと分かりました(나무위키の記事).사리원の家庭のシーンのナレーションで,“만방”で“과학기술전당”を見ることができてよかったという高級中学校の学生の話が紹介されていますので,それにちなんで最後にこの映像を入れたと思われます.

 しかし,この機器の名前“만방”というのはどういう意味なのか…? 조선말대사전には,全ての国すなわち万国という意味の“萬邦”と,全てのものを意味する“萬方”の2つの漢字語が掲載されていますが,そのどちらかの意味なのか,これらとは無関係に付けた名前なのかは分かりません….

 他にも,ADSLなどではなく単なる電話回線で高画質の動画を伝送できるのか,とか,연합뉴스の記事の写真でも確認できるハングルのキー配列が,韓国のキーボードのそれとはちょっと違う,とか,ちょっと気になるところがありますが,すでに長くなりましたので今回はこのへんで…

【追記】
 우리민족끼리のユーチューブチャンネルでも動画が公開されていましたので,ご紹介しておきます.


●망TV다매체열람기 《만방》

posted by kajiritate webmaster at 23:09| Comment(0) | 日記