2016年07月23日

[韓国]漢字とハングルを混ぜた下の名前はダメ!?

 연합뉴스(聯合ニュース)は21日,韓国南西部の中心都市・광주(クヮンジュ,光州)のある夫婦が,自分の娘につけた名前について憲法の判断を求めるに至ったという,興味深い記事を公開しています.

딸 이름 한자・한글 혼용하면 안되나요?…부모 '헌법소원'(연합뉴스)

 광주に住む夫婦が,今年5月に生まれた娘に“贇별”という名前をつけて出生届を出したところ,受理されなかったそうです.‘贇’という漢字は‘光る’‘美しい’などの意味があり,韓国語での音は‘윤(ユン)’(あるいは‘빈(ピン)’)で,名前全体としては“윤별(ユンビョル)”と読みます.‘별(ピョル)’は‘星’の意味を持つ固有語で,詩人윤동주(ユン・ドンジュ)の星を詠んだ作品にちなみ『純粋で美しく育ち,人々の人生の影を照らす光になって欲しい』という願いを込めて命名したとのことです.

 ところが,가족관계등록예규(家族関係登録例規)に『名前にハングルと漢字を混用した出生届は,受理してはならない』という条文があることから,出生届が受理されなかったそうです.今回の件に先立って昨年7月,この例規に関して『名前に漢字とハングルを共に使ったとして出生届を返却するのは不当なので,出生届を受理せよ』との判決が,ソウル東部地裁で出されたことがあったそうです.それにもかかわらずなぜ出生届が受理されなかったのは謎です….

 この夫婦はひとまず“윤별”とハングルで出生届を出しておき,後で改名することにしたのですが,今度は光州家裁が改名申請を棄却したため,夫婦は最高裁に行政審判を請求しました.ところがそれも認められず,結局,21日に憲法裁判所に헌법소원(憲法訴願)を行い,光州家裁の棄却についても上告したとのことです.

 私は面倒くさがりなので,届出上の名前はハングルのままにしておいて,ふだんの生活で名前を書く用事があるときには“贇별”と書けばいいのに…と思ってしまいます.韓国人もほとんどもそう考えると思いますが,命名権や幸福追求権を制限されたとして,この夫婦は堂々と争うことにしたようです.

 役所の人がソウル東部地裁の判断に従ってくれれば,この夫婦がここまで頑張る必要はないと思うのですが,ソウルにある地裁の判決は光州には無関係ということなのでしょうか…? それから,ソウル東部地裁が審議するきっかけとなった赤ちゃんがどんな名前だったのかも気になります….

【2016.08.23 追記】

 漢字とハングルを混用した名前の出生届も認められるよう「가족관계 등록 등에 관한 법류」(家族関係登録などに関する法律)の改定案が提出されたことが報じられました.

한글+한자 이름 막는 가족관계 등록 법 개정안 발의(조선닷컴)2016.08.21

네 이름, '빛나는 별'이 될 때까지…한글+한자 이름 출생신고허용법(Focus news)2016-08-22


#한국(韓国)
#이름(名前)
posted by kajiritate webmaster at 23:30| Comment(0) | 日記