2016年07月15日

[韓国]なぜか台北びいきの(?)出版社

 「도서출판 길벗(図書出版キルボッ)」という会社.語学書や自己啓発書などに強い出版社のようです.‘길’は道,‘벗’は友達という意味で,‘길벗’全体で日本語では‘道連れ’という意味です.辞書を引くと‘길벗’は‘길동무’と同じだとのことです.

 つまり,‘벗’も‘동무(トンム)’も同じ友達という意味なのですが,‘동무’は北朝鮮で話し相手などの名前の後につけて“○○동무”のように呼ぶのによく使われるため,韓国では長く‘동무’ということばを使わないようにしてきました.‘동무’が‘同務’という漢字語だと思われていて,それが北朝鮮をイメージさせるというのが使用を避けていた理由のようです.その後‘동무’は漢字語ではなく固有語だとわかり,今ではふつうに使われています.

 話を出版社に戻すと,近刊の“마음가면(心の仮面)”が교보문고(教保文庫)の週間ベストセラー第18位,人文書だけだと6位と,大健闘しているようです.この本は,動画講義のTEDのブレネー・ブラウン氏の講義が元になっています.日本では3年前にすでに邦訳が出版されていて,韓国語訳版の“마음가면”という書名だけでは何のことかピンと来ませんが,邦訳本は“本当の勇気は「弱さ」を認めること”という,より分かりやすい書名になっています.교보문고 BOOK NEWS のサイトにこの本に関するコラムがありますので,詳しくはそちらに譲ります.

 「도서출판 길벗」は,ユーチューブに自社のチャンネルを設けていて,“마음가면”の紹介動画も公開されています.韓国の本の紹介の動画でありがちな,音声はBGMのみで内容は文字(字幕)で伝えるタイプです.ハングルを読むスピードを鍛えるには,このような動画を見て,字幕が消えるまでの間に読み終えて意味が取れるように訓練を積むといいと思います.そういう私もなかなかついていけないのですが,ユーチューブは動画をクリックするだけで簡単に停止と再生ができますので,長い字幕は一時停止させて読んでいます….


●마음가면(길벗출판사)

 それはさておき,この出版社のチャンネルで公開されている動画を見ますと,なぜか台湾,それも台北関連のクリップが多数公開されています.旅行関連の本も出しているのでそうなのかもしれませんが,それにしてもなぜ台北ばかりなのかは謎です….現在公開されている中で最新のクリップはきょう公開されたもので,台北でポケモンGOをやる動画というのも何だかすごいです….ちなみに,日本語では“タイペイ”と‘タ’も‘ぺ’も濁らず発音しますが,ハングルでは“타이베이(タイベイ)”のように,激音と平音で表記しています.

 語学書も出しているので,英語や中国語などに関する動画も多数あります.韓国語が分かったら,それを元にまた別の言語を勉強してみるのも面白いと思います.


#한국(韓国)
#타이베이(台北)
posted by kajiritate webmaster at 22:00| Comment(0) | 日記