2016年06月26日

[韓国語教育]성인문해교육(成人文解教育)

 韓国での“外国語としての韓国語教育”の対象者は韓国語を母語としない人たちで,語学留学や大学への進学に必要な韓国語を学びに来た人たちの他,職を求めて韓国に来て,あまり韓国人がやりたがらない大変な職場環境のもとで働いていることが多い이주노동자(移住労働者)や,主に嫁に来る人がなかなか見つからない農村などで韓国人男性と結婚して暮らしている결혼이민자(結婚移民者),国際結婚した親と共に韓国に来た중도입국청소년(中途入国青少年)などがいます.

 결혼이민자が子供を産み育てるときに問題となることのひとつが,自分自身があまり韓国語ができないので,子供に韓国語を教えてあげるのも難しいということがあります.このように,韓国出身でない人が共に暮らす家庭のことを다문화가정(多文化家庭)といい,外国人などマイノリティーへの差別が比較的激しい韓国でも,外国人の急増に伴って外国人への理解や行政の支援が浸透してきているようです.

 韓国のネット上の報道を見ると,このような人々の韓国語教育に関する記事を目にすることが意外とあります.例えば,연합뉴스(聯合ニュース)のサイトには今日26日付で,다문화가정の子供たちの“백일장(白日場,その場で作文や詩作などを即興で行う大会)”がスウォン(水原)で行われたという記事が掲載されていました.

"햇빛은 여름을 즐겁게 하려 웃는다" 다문화 어린이 백일장(연합뉴스)

 다문화가정は,すでに都市部でも農村でも珍しい存在ではなくなっているようです.ただ,農村部には,韓国人で韓国人母語話者なので聞いたり話したりすることには何の不自由もないものの,若い頃にハングルを学ぶ機会がなく,読み書きがよくできない高齢者が意外と沢山いらっしゃるようで,そういった方たちが集まって글쓰기(書きかた)の練習をする場が全国のあちこちにあるようです.このような高齢者向けのハングル教育のことを,성인문해교육(成人文解教育)などというようです.

 こちらも백일장の話題なのですが,일간투데이(日刊トゥデイ)は24日付で,このような高齢者の方々の백일장が,ヤンジュ(楊州)にあるハングル教室で行われたという記事が掲載されていました.

양주시, 성인문해교육 한글교실 백일장 열려(일간투데이)

 日本の植民地時代には学制が整えられて,日本と同じく小学校は義務教育だったはずなので,小学校に通えていたならハングルも日本語も学べでいたはずですが,何か事情があって学校に通えなかったのでしょう.どのような事情があったのか気になるところです.


#한국(韓国)
#한국어교육(韓国語教育)
posted by kajiritate webmaster at 23:38| Comment(0) | 日記