2016年06月02日

[韓国]체크카드(チェックカード)

 銀行のキャッシュカードのことを韓国語では현금카드といいます.현금(ヒョングム)は“現金”という漢字語,카드(カドゥ)は card のことです.日本語では完全に外来語で,韓国語では漢字語と外来語がくっついた形ですが,結局,日韓ともことばの成り立ちは同じです.

 日本ではキャッシュカードがATMなどでの現金の引き出しや預け入れだけでなく,お店によっては支払いにも対応しています.この機能を「デビッドカード」といって,預金額の範囲内で利用可能で,使った金額が即時口座から引き落とされるのが,クレジットカードとは違う点です.大変便利な機能ですが,どうも知名度は今ひとつのようです.

 韓国でクレジットカードの普及が進んだのは日本よりもかなり遅く,2000年代に入ってからと記憶しています.クレジットカードは加盟店が売り上げの一部を手数料としてカード会社に支払わなければならないため,導入当初は加盟店の反発が強かったようです.しかし,カード会社がポイントサービスなどの利用者還元策を積極的に打ち出し,何より現金を持ち合わせていなくても支払いができる手軽さが受けて,いったん導入されると急速に普及しました.社会環境がドラスティックに変化するのは,いかにも韓国らしい点です.

 私が語学留学していた頃,大学の売店でアイスキャンディー1本を買うにもカードで支払う学生をよく見かけました.ネット通販などではなくお店でカードを使うのは,額が大きすぎて現金を持ち歩くのが物騒なときだと思い込んでいましたので,想像以上の少額決済の現場を目の当たりにしたときは驚かされました.

 これも韓国らしいことですが,一気に普及すると今度はカードの使いすぎでいわゆるカード破綻する人も急増し,一時は신용불량자(信用不良者)が300万人を超えて大きな社会問題になりました.現在はすでにその状況は改善されているようですが,恐らくそれに一役買ったのが체크카드(チェックカード)だと思います.

 いま,韓国の銀行でふつうの현금카드に代わって発行されるのが체크카드です.チェックカードにはクレジットカードのような番号がついていて,クレジットカードの加盟店ならどこでも利用でき,しかも,デビッドガードのように預金額の範囲内でのみ使用できます.いわば,クレジットカードとデビッドカードの“いいとこ取り”で,これなら自分が持っている金額以上に使い込むこともありません.もちろん,キャッシュカードのようにATMでの現金の出し入れもできます.

 アイスキャンディーを買っていた学生も,キャッシュカードではなくチェックカードを使っていたのかもしれません.日本では,飲食店の一部などではカードを扱っていないお店もありますが,韓国では個人経営の中華料理店でも出前のときにカード端末機を持参して,それで決済できるほどカード払いが浸透しています.

 日本でも状況はすでに変化しているようで,チェックカードのようにクレジットカード番号付きのキャッシュカードを発行する銀行が次第に増えていたり,コンビニなどでの少額の支払いにもカードを使う人が増えているようです.その点では韓国に似てきていますが,日本は少額ならサインを省略できますので,レジに付属する電子式のペンで小さな液晶画面に形式だけのテキトーなサインをするのを見かけない点だけは,韓国とは異なるようです.


#한국(韓国)
posted by kajiritate webmaster at 23:30| Comment(0) | 日記