2016年05月28日

[韓国]ブッカー賞受賞で K-Literature が世界に広まるときが来た!?

 作家한강(ハン・ガン)の小説「채식주의자(菜食主義者)」がイギリスの文学賞「맨부커상(ブッカー賞)」を受賞し,2007年に刊行されたこの作品が再び注目を浴びています.교보문고での18日〜24日の売り上げ総合ランキングでは,1位を記録しています.今回の受賞は,この小説を英訳した翻訳家の功績も大きいとの評価もあるようです.

 今回の受賞を,韓国からノーベル文学賞受賞者を輩出する足がかりと見る向きもあるようです.また,韓国文学の世界化をK-POPになぞらえて“K-Literature”と表現されるのを目にすることが増えているように思います.それはともかく,今回の受賞は快挙であり,かつ,韓国文学が世界に知られる良いきっかけになることは確かだと思います.


●소설가 한강, 세계 3대 문학상 ‘맨부커상’ 수상 쾌거! (KBS News)2016/05/17

 そんな中,この状況を客観的な立場から見つめた寄稿文の和訳が,한겨레신문(ハンギョレ新聞)の日本語版にきのう27日付で掲載されていました.韓国内にもこのような冷静な見方をする識者がいることを,日本語で知ることができる貴重な記事だと思います.

[寄稿]英語熱が広がる中での韓国文学(ハンギョレ新聞)
※原文はこちら

 文学に限らず,競争社会のせいかいわゆる“賞レース”にばかり関心が向くことや,自国の文化を誇りながらも他国,それも西洋からの評価を基準に物事を判断する韓国の国内事情に一石を投じる内容になっています.これからいよいよ K-Literature が世界に広がることを喜ぶ,韓国国内から世界を眺めた外向きの見方が大勢ですが,それとは逆に,世界的な賞の受賞をもとに韓国国内に存在する問題点を指摘する内向きの見方には興味を引かれます.

 なお,この小説は2011年に和訳本が刊行されています.


#한국(韓国)
#文学(文学)
posted by kajiritate webmaster at 23:13| Comment(0) | 日記