2016年03月13日

[外来語表記・発音]北京は‘북경’か‘베이징’か?

 あるニュースサイトに「북경인가, 베이징인가?」という本の新刊案内が掲載されていました.

[신간안내]'마오쩌뚱'을 '모택동'으로 읽고 쓸 권리 (뉴스1)

 日本のマスコミはいつからか韓国や北朝鮮の人名・地名などの固有名詞の漢字を,日本式の読み方から現地音に近い読み方・カタカナ表記に変えました.金大中氏はキンダイチュウ氏からキム・デジュン氏に,板門店はハンモンテンからパンムンジョムになり,必要に応じて漢字表記が添えられるようになりました.

 韓国側からの要請でそう変わったとも聞きますが,実際どうだったのか私は詳細を知りません….ただ,韓国はさらに徹底していて,日本はもちろん中国の固有名詞も近代以降のものは現地音に近い読み方と表記にしています.今では동경(トンギョン,東京)は도쿄(トキョ)になり,북경(プッキョン,北京)は베이징(ベイジン)になりました.

 以前このブログで,NHK World Radio Korean のニュースについて触れましたが,そこでは中国の固有名詞は韓国・朝鮮の漢字音で読むのを原則としています.つまり,北京は북경で,베이징とはしていません.そのため,主に NHK World Radio Korean でリスニングの練習をしていると,韓国のニュースを聞いても中国の人名や地名がよく分からないということが起こり得ますので,学習する上ではこの点に注意が必要です.

 新刊案内の本の著者,전북(チョンブク,全北)大の김병기(キム・ビョンギ)教授は,いわゆる“原音主義”には反対の立場で,ちょうど NHK World Radio Korean で行われているように,中国の固有名詞は韓国の漢字音で表すべきと仰っています.ただ通じればいいと単純に現地音に従うのではなく,韓国でも2000年以上使われてきた漢字を用いて,その深い意味や思考に触れたほうがよいということのようです.

 しかし,今の韓国で漢字の利点を説いても,特に漢字をほとんど知らない世代には理屈抜きで共感できる人はあまりいないでしょうから,理解は得にくいのではないかと思います.


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posted by kajiritate webmaster at 23:09| Comment(0) | 日記