2016年03月31日

[発音]難易度が高めの명동(明洞),동대문(東大門)の発音,実は한국(韓国)も!?

 人でにぎわうソウルの代表的な観光スポットと言えば명동(ミョンドン,明洞)と동대문(トンデムン,東大門)が思い浮かぶ方は多いと思います.ざっと명동はいろんなお店が密集する昔からの繁華街,ファッション関連のショッピングなら동대문という感じでしょうか.

 この명동と동대문,実は日本語話者には難しい発音が含まれています.終声のㄴ(n)とㅇ(ŋ)の言い分け・聞き分けが苦手なのは日本語話者の特徴のひとつですが,명동と동대문はともに終声ㅇの直後にㄷがあるため,特に意識せずに発音するとㄷの影響を受けてㅇがㄴになってしまいます.

 つまり,명동なのに면동,동대문なのに돈대문のようになってしまいます.私を含め,ㄴとㅇの違いに鈍感な日本語話者には명동,동대문を正しく発音するのは至難の業で,聞き分けが出来ないとどう間違っているのかも自覚できませんので矯正も非常に困難です.

 もしこのような日本人学習者の弱点をよく知っている韓国語ネイティブの先生から教えてもらえる機会があれば矯正できるかもしれませんが,そのような先生にめぐり合えるのはかなり運の良い少数の学習者に限られるでしょう.

 これとは逆に,한국(韓国)の発音は終声ㄴが直後のㄱの影響を受け“항국”という発音になってしまいます.韓国語ネイティブの方でも特に意識せずに発音するとそうなるのが自然のようですが,このような発音の変化は韓国の「標準発音法」では認められていません.


#한국어(韓国語)
#발음(発音)
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2016年03月30日

[PC]NHKラジオの語学講座の音声をダウンロードするツール

 新年度から何か新しいことを始めようと計画している方の中には,韓国語などの語学にチャレンジしてみようという方もいらっしゃると思います.NHKのEテレやラジオ第2で放送されている語学講座は,多くの方が手軽に接することがてきて内容もしっかりしていますので,まったく初めての方にも,復習を兼ねて再挑戦なさる方にも打ってつけだと思います.

 ラジオの講座は,放送の1週間遅れにはなりますがNHKのサイトで聴取できますので,放送を聞き逃したときでも安心ですし,何度でも聞き返すことができます.ですが,2013年から聴取にはサイトへの登録・ログインが必要になりましたし,当然ながらネットに接続した状態でないと聴取できません.

 そんなとき便利なのが,講座の音声を保存できるフリーソフトです.私の知る限りでは次の2つがあります.

CaptureStream - 語学講座ダウンローダ (OSDN)
きゃぷる☆しゃべる (有限会社 高梨IT製作所)

 私ははじめは「きゃぷる☆しゃべる」の前身の「NHKラジオ語学番組キャプチャツール」を使っていましたが,当サイトの掲示板で「CaptureStream」をご教示頂き,それ以来「CaptureStream」を利用しています.どちらかというと私は「CaptureStream」のほうが使いやすいと思います.ふだん使っているほうが調子が悪いときに備えて両方とも使えるようにしておくと万全です.全ての回を忘れずに保存したい方は,少なくとも週に1度はソフトを起動してください.

 万一,NHKのサイト側で音声を流す方法が変更されると両方とも使えなくなる可能性があります.「CaptureStream」を使っていて過去に一度そういうことがあったのですが,そのときは数日でバージョンアップされて再び問題なく使えるようになりました.突然使えなくなったら,何か情報が掲載されるかもしれませんので上で紹介したソフトの公開元もチェックされてみてください.


#한국어(韓国語)
#방송(放送)
#장좌(講座)
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2016年03月29日

なぜNHK「ハングル講座」になったのか?

 現在は「テレビでハングル講座」「まいにちハングル講座」などの番組名で放送されているNHKの韓国語・朝鮮語講座ですが,今の名前になる前は開始からずっとテレビもラジオも「アンニョンハシムニカ? ハングル講座」という番組名でした.なぜ“韓国語講座”でも“朝鮮語講座”でもない“ハングル講座”にしたのかについては,“韓国語”として北朝鮮側の関係者から,“朝鮮語”として韓国側の関係者からクレームが寄せされるのを避けるため,折り合いをつけてそうなったという説がよく聞かれます.

 私も多分そうだろうと思っていたのですが,ある日図書館で大村益夫先生の著作集を見つけパラパラとめくってみると,ハングル講座開設の経緯をまとめたものが収録されていました.それには,番組名について韓国の関係者から意見が寄せられたことはあっても,北朝鮮の関係者からは特に何もなかった,といったことが書いてあったように思うのですが,記憶があいまいです….

 NHKは日本国内の韓国語・朝鮮語の学者などの意見も参考に「朝鮮語講座」という番組名で放送の準備を進めていて,その番組名で放送することがほぼ決まったときに韓国の新聞記者がこのことを記事にして,韓国で問題視されるようになったようです.

 今でもそうなのですが,特に1988年のソウルオリンピック以降に韓国の優位性が目立つようになるまでは,韓国と北朝鮮は熾烈なライバル関係にありました.韓国では“조선(朝鮮)”ということばを避けて,조선일보(朝鮮日報)などいくつかを固有名詞を除いて조선ということばを使わないようにしていました.逆に北朝鮮では“한국(韓国)”ということばを使わないようにしています.

 日本の学界ではずっと“朝鮮語”と呼んできたので,NHKもそれに従っただけで他意はなかったと思うのですが,当時の韓国はこの点を看過できなかったようです.昔の新聞記事の紙面を閲覧できるNAVERの뉴스 라이브러리(ニュースライブラリー)のキーワード検索で“NHK 조선어(朝鮮語) 강좌(講座)”で検索すると,1981年に最も多い19件の記事がヒットします.

 ネット検索で見つけた南相瓔先生の「NHK『ハングル講座』の成立過程にかんする研究ノート」という資料では,大村先生の「NHK『ハングル講座』が始まるまで」という資料が取り上げられていて,多分私が読んだのはそれだろうと思うのですが,その資料はネットでは見つかりませんでした….南相瓔先生の資料にも,番組名のことも含め開講までの詳細がまとめられているようですので,まずはこの資料から読んでみようと思います.


#한국어(韓国語)
#조선어(朝鮮語)
#ハングル講座
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